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キングストンカナダの歴史とロマンを訪ねる

キングストン〜サウザンドアイランド

カナダ最大の都市トロント、首都オタワ、そして観光地としてあまりに有名なナイアガラの滝を有するオンタリオ州。 そしてオンタリオ州には、カナダ発祥の地とも言える町キングストンがある。 かつては、カナダの政治、産業、軍事の中心として栄えた町も、今は静かな時を刻む。 カナダの史跡をたどりながら、いにしえの街を散策してみてはいかが?

キングストン


■ カナダ近代史の発祥の地

キングストン オンタリオの北部、トロントから約250キロ離れたところに位置するキングストンは、セントローレンス川沿いに広がる美しい町だ。古くから水上交通網の発達したこの地域に、19世紀最初の移住者としてフランス人が降り立ったことからカナダの近代史が幕を開けた。
その後英国人による統治にかわり、1841年にキングストンはカナダ最初の首都となった。
しかし、アメリカに近すぎるとの理由で、わずか4年後にはオタワが首都となるが、現在でも当時をしのばせる歴史的建造物や史跡を街中で垣間見る事が出来る。

 

■ サウザンドアイランドの悲話

 キングストンは、オンタリオ湖から流れ出すセントローレンス川の始点でもある。キングストンから下流方面に下ると、大小1000以上にも上る島々があらわれる。
この無数の島々は「サウザンドアイランド」と呼ばれ、ドレッシングの「サウザンドアイランド」の名前の由来になった場所としても有名だ。
ドレッシングにちりばめられたスパイスや野菜が無数の島のようだとか、ニューヨークのホテルのコック長のアイディアなど諸説あるが、アメリカのホテル王ボルト氏の話が有名だ。同氏がこの島の一つ「ハート島」に愛妻のためのお城を建設中、建設視察に同行したコック長が考案したドレッシングを、この場所にちなんで「サウザンドアイランド」と名づけたのがその名の由来といわれている。
しかし残念なことに、お城の完成前にボルト氏の愛妻は亡くなってしまい、今でも未完成のまま島に残されているという、ちょっと悲しい結末だ。

サウザンドアイランド



■ お城を訪ねに

 この悲しくもロマンチックなお城を一目見ようと、訪れる観光客は後を絶たない。風光明媚なサウザンドアイランドの島々は、現在では北米屈指の高級別荘地として名高く、島々には可愛らしいコッテージタイプからハート島のようなお城まで様々な様式の別荘が建てられている。
またセントフローレンス川は、カナダとアメリカを挟んで流れるため、カナダ側の島、アメリカ側の島がある点もユニークだ。
これらの島々を巡るクルーズが、キングトンから出ている。
ツアー内容は、短時間の観光から長時間の観光まで、その他にもランチやディナーを楽しみながらの優雅なクルーズなど、種類も豊富。
時間や天候を考慮してお好みのツアーに参加してみてはどうだろう。


【DATA】
キングストン観光協会公式サイト:http://tourism.kingstoncanada.com
サウザンドアイランドクルース:http://www.1000islandscruises.on.ca

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