私は昨年の2月に会社を辞め、アメリカ生活を送っている現在29歳の留学である。私が通うのはワシントン州・バンクーバー市のクラーク大学。この大学は4年生大学ではなく、コミュニティカレッジと呼ばれる短期大学。私の専攻は語学修得クラスで、通称ENL(English Non-Native Language )と呼ばれている。 一般的に大学へ進学するための準備クラスともいわれている。この大学には多くの特別学科があり、働きながら通う人もいれば、家事の合間に通う主婦の方も多い。通う人たちの幅に、広さと深さがあるのが特徴だ。
前回は渡米後の学校生活の出会いについて触れたが、
今回は外国人とのルームシェアを紹介して行きたい。
アメリカで生活していく中で、もっとも重要なことのひとつに、『住む所の確保』がある。私は在米している兄の住まいを間借りしているので問題はないが、そうでない学生の方にとっては憂慮すべきことが多い。アメリカの国土が日本の25倍あるにせよ、場所によっては賃貸料も高いのが実情で、留学生の多くは、ホストファミリーを見つけたり、ルームシェアのパートナーを探したりして、住宅費用のコストを圧縮している。
ワシントン州・バンクーバー市内でも相場は月500ドル前後のホームステイ費用だったり、家賃に関しては2ベット1バスルームの集合住宅でも、月400ドル近い家賃になっている。収入のない学生にとっては安いに越したことはない。
海外から多くの留学生を抱えるアメリカの大学では、同様の懸案を抱える外国人生徒が少なくない。一番多いスタイルは、ホームステイ先からルームシェアに移り住む流れ。アメリカ生活がひと段落した留学生たちが、新しい環境を求めて友人知人と共同生活をするのである。
そんな時、どんな人と生活するかは凄く重要であるが、男女という性別の違いよりも、価値観や文化の違いといったことの方が克服するべきことが多いと聞く。
日本人同士で生活すれば、言葉の心配や衣食住の文化の心配は軽微だが、それでは英語の伸び悩みという壁にあたる。そうなるとどうしても諸外国の人との共同生活を余儀なくされる。
韓国や中国、台湾などの比較的類似している人と生活している生徒でさえ、問題は多いらしく、更にアフリカ出身の方との生活ともなると、大きな文化の違いというのが多かったと聞く。
ただ、人と人との共同生活。一概に有利不利はないが、外国人の方との生活をするという経験は大切なことなのかもしれない。
自分と同じ側に立つ人以外の人を知ることは大事。
鳥も右翼左翼が無ければ上手く飛べないのと同じである。
留学生活の中では、英語以外にも学ぶことが多い。
英語を学ぶことは英語圏の人との情報伝達手段で役立つが、
英語以外のことは世界の人とのコミュニケーション手段に役立つ。
だから留学という扉を開けることは凄く重要。