結婚しないのがトレンディー


 

先進国の間で、結婚しないで一緒に暮らすカップルが増えているが、昨年行われた国勢調査の結果、カナダの既婚者数は48.5%(結婚しない人は51.5%)で、半数以下になっていることがわかった。また、結婚しない人が増えているのに並行して、同性同士の結婚やシングルペアレントの数も増えている。

この調査結果に関して社会文化学の第一人者であるチャッド・ガフィールド教授(オタワ大学)は、「両親を見習って結婚したり、単に習慣に従って結婚するのではなく、自分たちにとってより意味のある関係を求める人たちが増えている」と語っている。

カナダ人はどう変わった?

1971年 2001年
両親と暮らしている人(28%) 両親と暮らしている人(36%)
既婚で子供がいる人(42%) 既婚で子供がいる人(18%)
既婚で子供がいない人(15%) 既婚で子供がいない人(8%)
その他(15%) 同棲していて子供がいる人(7%〉
, 同棲していて子供がいない人(8%)
, その他(23%)

ホッケー・クレージー


 

カナダと言えばアイスホッケー。
アイスホッケーは、ツポーツを越えて宗教的と言って良いほど人気があり、大人から子供までが、超、熱中する。ふだんは、温和で、優しいカナダ人だが、ことホッケーとなると性格が一変しまうのだ!

ちなみに、NHL(ナショナルホッケーリーグ)の試合を放映するTV局はいくつかあるが、人気が最も高いのは日本のNHKにあたるCBC国営放送で、CBCが毎週土曜日に6時間ぶっ通しで放映するホッケー番組は、NHKの大相撲実況放送のように国の文化になっている。このCBCのホッケー番組の解説者ドン・チェリーさんは、カナダのアイコンとも言える人だが、リンク上の乱闘がホッケーには必要不可欠であるという意見の持ち主で、乱暴な発言をすることがトレードマークになっている。国営放送がこのような解説者をすえているのだから、カナダのホッケー・クレージーぶりが分かるだろう。

ところで、カナダ人が大好きなホッケーの話しがある。
1972年に行われた、カナダとロシアのサミットシリーズだ。

昔、昔、カナダは自分たちにかなう相手はいないと思っていた。
ところが1970年代からロシアが台頭し、「カナダよりも強い」などど言われるようになった。それではどちらが本当のチャンピオンかということで、カナダとロシアの間で1972年に8試合のサミットシリーズが行われた。カナダは自信満々で、簡単に勝つと思っていたところ、ふたを開けてみると予想に反してロシアが圧倒的に強く、苦戦どころか敗戦が続いた。

カナダの選手は、最初は、「ロシアのホッケーは習慣が違う」とか、「汚いプレーをする」とか言い訳をしていたが、本当のところは、始まった時からロシアチームがいかに強いかが分かったため、国のプライドを賭けて必死に戦った。 それを知らないファンが、カナダが負けるとブーイングすることもあり、選手は『これはゲームではない。戦争だ』と反論して、ブーイングしたファンに抗議した。

文字通り戦争のような戦いを続けて、カナダはやっと勝敗を半々までにして、決勝戦はモスクワで行われた。
試合は実況中継されてカナダは国中がテレビの前に釘づけになった。この時は、学校もクラスにテレビを持ち込み授業を中断した。
試合は、シーソーゲームとなり、同点で迎えた残り時間34秒、カナダの選手がゴールしてやっとカナダが勝った!!!。この瞬間、カナダ中が大歓声を上げたことは言うまでもない。
この決勝のゴールのシーンは、何かと言えば今だによくテレビに出てきて、カナダ人のアイデンティティーの一つにもなっている。

さて、今年も、NHLのリーグ戦が始まった。
10月から来年の6月まで、カナダはホッケーの話題だらけになる。

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