ALMA　English InstituteはスカイトレインのGranville駅から北へわずか2ブロックの徒歩5分、ダウンタウンWest Pender通りのThe London Buildingの6階に位置する、とてもアクセスしやすい学校だ。 こちらのビルには他のESLが各階に入っており、若い学生が多く賑わって活気がある。 学校の雰囲気はアットホームで、規模は大きくないがその分混雑しておらずフレンドリーだ。 2006年に出来たばかりの学校なので、とても新しく清潔感がある。

ALMAは一般総合英語コース(General ESL)、TOEFL iBTコースを中心に、午後は選択授業でスピーキングやライティング、リスニングを選べる。またALMAはETS公認のTOEFL iBTオフィシャルテストセンターでもある。TOEFL用のパソコンの設備も整い、またこちらの生徒は無料でインターネットにアクセス可能だ。

今回、私がトライアルで体験させていただいた授業は一般総合英語コースのUpper Beginner〜Lower Intermediateというクラスで、7段階あるレベルのうちの上から4番目に位置する。 9時から12時までの授業は、15分休憩を除く2時間45分の間にバラエティに富んだ内容で進められるので、飽きが来ない。 教師はManning先生、発音もその都度直してくれるとても親切な先生だ。
またALMAはクラス内が少人数制(通常４〜５名、10名以下)なので、とても質問しやすい雰囲気だしぴりぴりしたムードは一切ない。そして何より日本人が少ない。これは大きなポイントだろう。この日のクラスの国籍は台湾人、カタール人、韓国人、イラン人、そしてたった一人の日本人生徒と国際色豊か。バンクーバーは日本人が多くどのESLでも日本人生徒はクラス内に多いが、そうするとつい日本語を口にする機会も増えるだろう。だが、こちらはイングリッシュオンリーポリシーも徹底しており、日本人も少ないので英語上達にはもってこいだ。

当日の授業内容は、まず耳鳴らしのためのCBCラジオのリスニングから始まった。 ラジオは毎朝聞くとの事。聞き終わった後は先生が内容(どんな事件があったのか、どこの天気についてのニュースだったのか、など)について丁寧に確認していき、そして先生や生徒のニュースに対するコメントも加わり、とても和やかなムードで授業は始まる。 そして、毎日出される宿題(ワークブック)をみんなでおさらいしていく。 やはり少人数なので、みんな分からない所はどんどん質問していく。 その後はCDでリスニング、生徒二人一組でのロールプレイング(簡単な質問事項が８問あり、どんなスポーツが好きか等をYes、Noと答えるだけではなく自分の意見も加えて答える)と進み、会話力UPに最適だろう。下の写真は、ロールプレイング中の授業風景。先生が、席を立って動いて積極的に質問して！と言っていた。

そして、10時半から15分の休憩。休憩時間はみんな無料のコーヒー、紅茶を飲みながら英語のみでおしゃべり。

休憩後はリーディングから始まる。
生徒は各自、Progres Graph(自分のリーディング力を毎回スコア付けする表)を持っており ７パラグラフほどの長文を速読し10問の問題を解き、読むのにかかった時間と問題の正解数でグラフを作っている。自分の伸びや弱点をつかむ事ができるに違いない。 その後はディクテーション(書き取り)で、先生自らが短い文章を1回目は普通のスピードで読み、2回目はゆっくりと読みみんな書き取っていく。そして生徒各自その正解率も申告していく。

午前中に比べると少々厳しい内容になってくるが、緩急つけた授業内容で英語の総合力UPに貢献することだろう。

とても熱心に指導するManning先生。当日初めてクラスに入った生徒にとても優しく 接して、趣味や好きな音楽などを笑顔で質問し、生徒の緊張を解いていた。

そして、あっという間に2時間45分の授業はおしまい。 最後に、教室内でたった一人！の日本人、サチコさん(28歳)にクラスの印象をお聞きしました。 サチコさんはビジタービザでカナダ入りしてまだ4週間。 クラスの印象は、若い学生も多いが移民の人も英語を学びにきているので、とても年齢層が幅広く、またその多国籍感が面白い。 Manning先生については、とても物知りで会話が面白い、とコメントしてくださいました！ どうも、ありがとうございました！

そして、日本人コーディネーターのカオリさん。
カオリさんと話すときも基本的にイングリッシュオンリーですが、カナダに着いたばかりで不安のある方は日本語で親切に相談に乗ってくれますよ。

取材：渡辺優子(わたなべゆうこ)