ダウンタウンは韓国料理屋の激戦区だ。数多くあるお店の中で、今回はDenman StreetにあるWestender Korean Restaurantで夕食をとった。
このお店、お店の外に数種類のメニューが掲示されているのにも関わらず、実はメニューが一つしかない。唯一あるメニュ-がSamgyeopsal(サムギョプサル)。言わば、豚バラの焼肉だ。1人前9.95ドルで、キムチやムルの他、韓国風サラダ、野菜たっぷりのチゲも含まれている。野菜を無理なく食べられる韓国料理は、非常に健康的な食事だ。
席に着くと、「何人前の豚肉が必要か、そして飲み物は?」とだけ質問される。そして鉄板とコンロ、豚肉、5種類のキムチやナムルを運んできてくれる。
お得なことに、キムチやナムルは何度でも無料でお代わりができる。鉄板が温まったら、豚肉、にんにく、青唐辛子と野菜を焼く。食べ方はたくさんあり、塩をごま油に溶かしたものにつけたり、豚肉、キムチとご飯をレタスで巻き、韓国味噌をつけて食べる方法もある。隣で食事をしていた韓国人のグループは鉄板の上でキムチを焼いてから、豚肉と共にレタスに巻いていた。
韓国料理には、さまざまな食べ方があるようだ。
豚バラ肉と聞くと、「脂っこい」というイメージだが、真中が盛り上がった鉄板で焼くと余計な脂が落ちるので、食べてみると意外にあっさりしている。辛い韓国味噌や青唐辛子と共に食べると、脂っぽさは見事に消えてしまう。また、キムチと一緒に食べると、豚肉の脂っこさとうまく調和して、キムチが一味違ったものに感じるのは不思議だ。また豚肉をよく焼けば、脂っこさは全く気にならなくなり、カリカリ感を楽しむこともできる。
たった一つのメニューのみで勝負するこのレストランは、かなりの自信があると推測できる。食事後、次回の食事から豚肉が1.5倍になる会員カードをいただいた。ますますお得なこのレストラン、再度訪れる日は近いだろう。