湖で良く見かけるビーバー |
オンタリオ州の春は寒いものかと思っていたら、今年は5月の初旬に26度にもなった。
その後は例年の気温に戻ったものの、去年の3月はカヌーで遊びに行けたのに、今年は4月下旬まで湖の氷が溶けなかったりと、自然を読むのは至難のわざであることは世界中を見回してみても良く分かる。
世界中の地震やハリケーン、大洪水などといった自然災害にあって苦しんでいるたくさんの人たちが、早く落ち着いた生活ができる様に祈るばかりだが、極度に生活を乱すわけではないが、ここカナダのオンタリオ州にも立ちの悪い自然の災害が毎年やってくる。
モグラの描いた地面の模様 |
それは・・・・ブラックフライだ。
ブラックフライとは、普通のハエの20分の1くらいの小さい虫で、編み戸の目も通り抜けていしまう。このブラックフライは人間を噛み、噛まれると蚊に刺された時よりも痒くなり大きく膨れ、赤みがなかなか取れない。まったく、性質が悪い虫である。
日本では見られないこの虫は毎年6月くらいにやって来てひとたび気温27度くらいの夏日が3日続くと絶滅するらしい。その間約2週間の辛抱なのだが、外は素晴らしく良い天気で気温も過ごしやすいのに、この虫たちのお陰で外に出る事は困難極まりない。
バグジャケット |
このため、この辺の人は誰もが「バグジャケット」を持っている。
目の細かい網でできた上着には帽子も着いていて、頭からウェストの辺りまでを網で覆う事ができる。
記事提供:ウェスト トレック ツアーズ
かほるさんご夫婦が経営参加するツアー会社です。 バスで行く、ロッキーマウンテン、ウィスラー、ビクトリア、トフィーノ、シアトル、ポートランドの旅で一生忘れない思い出を作ってください。
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Kahoru Noonan(かほるヌーナン)
東京都出身。
日本で勤めていた車関係の会社で出会った一人のカナディアンがきっかけとなり、彼らの文化をもっと知りたくて2002年冬に初めてカナダに来た。とは言え、そのカナディアンの友達が住んでいるのはカナダの東側のオンタリオ州。ガイドブックを見てみると冬のオンタリオはとても寒そうだったので、厳寒にはならないカナダの西側バンクーバーにある英語学校に通うことに決めた。
ツアーで行ったシアトルで現在の夫と出会い、夫の経営する会社でボランティアとして働く事になる。ロッキーマウンテンツアーにガイドとして添乗するようになってから、カナダの自然の偉大さに次第に魅了されていった。2003年5 月に住んでいた家が火事になり、「湖のある家に住みたい」という夫の希望もあって、オンタリオ州に居を移す。バンクーバーに会社がありながらインターネットで会社をオペレートするという変わった方法で会社を維持経営。
家探しの間の約1年間をオンタリオ州Perthに住む夫の父親と同居。この時から夫の父親は大親友となる。2005年2月に念願の湖の上の家を購入後、日本人は私だけという、自然があふれたオンタリオ州の人口200人の小さな町クロイン(CLOYNE)に住むようになる。
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