夏が来た!
シャワーの後の虹 |
カナダの西側、バンクーバーからオンタリオ州に引っ越してきた私達にとって嬉しい事の一つは、晴天率がものすごく高いことだろう。
4月の終わりくらいからは晴天が続き気温は5月くらいまで少し低いながら湿気も無く快適である
今年は6月の中旬に30℃を越える真夏日が何日かあったがその後はだいたい18度から23度くらいの日が続きカラッと爽やかな晴れの天気が多い。
この真夏日のお陰でブラックフライが全滅したので嬉しい限りである。
6月の中旬から7月中旬くらいまでは大気が不安定な為、晴れていたのに急に黒く重たそうな雲が現れ、雷を伴う雷雨になり、時にはヒョウが降る。
15分くらいで終わってしまう時と2時間くらい続く時とまちまちだが、その後はたいてい綺麗な虹が出る。この虹を見るためなら多少の雷雨も苦にならないし、雨に当たった植物達もいっそう緑が濃く見える。
ダイエットジャム
夏になるとオープンするフルーツスタンド |
7月1日のカナダデーが過ぎると道路沿いに小さなフルーツスタンドが幾つもたつ。地元で収穫された野菜や特に果物は長い冬の後の嬉しい恵みである。
私のお気に入りは地元の90歳の女性が作るブルーベリージャム。カナダではただ甘いだけのお菓子が多いだけに砂糖をあまり使わないこのジャムは素材の味そのものを楽しめる貴重な存在。このジャムは特に甘いものが苦手な人用のダイエットジャムで糖分を取りすぎの気があるカナディアンにはお勧め。
家から一番近いフルーツスタンドで働くオバさんと仲良くなってからは、おばさんに会いたいがためにジャムやパイを食べまくるのも夏の習慣になってしまった。
先日ジャムを2瓶買った時に、日本の両親と弟に送ると言ったらそのオバさんは後日、オバさん自身が編んだ毛糸のスリッパを「これをクッションの代わりにしなさい」と言って4足持ってきてくれた。
ベランダに遊びに来たイエローフィンチ |
手作りジャムと手作り靴下は海を越えて日本の家族に届いて、彼らも私と同じ暖かい気持ちになるだろうと思うと嬉しくてたまらない。
早速私もオバさんに千代紙で折ったツルの飾りを作る事にした。
ルーンの声
家の前の湖には夏になるとルーンという鳥が現れる。カナダの1ドルコインの裏に描かれている鳥だ。決まってツガイでやって来て夜になると文字では表現できない様な声で鳴く。
カナダ人はこのルーンの声が聞こえる場所を「田舎」と呼び、心が和む場所とも表現するらしい。
カナダの自然と自分が今ここにいることに感謝する日々が続く。
記事提供:ウェスト トレック ツアーズ
かほるさんご夫婦が経営参加するツアー会社です。 バスで行く、ロッキーマウンテン、ウィスラー、ビクトリア、トフィーノ、シアトル、ポートランドの旅で一生忘れない思い出を作ってください。
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Kahoru Noonan(かほるヌーナン)
東京都出身。
日本で勤めていた車関係の会社で出会った一人のカナディアンがきっかけとなり、彼らの文化をもっと知りたくて2002年冬に初めてカナダに来た。とは言え、そのカナディアンの友達が住んでいるのはカナダの東側のオンタリオ州。ガイドブックを見てみると冬のオンタリオはとても寒そうだったので、厳寒にはならないカナダの西側バンクーバーにある英語学校に通うことに決めた。
ツアーで行ったシアトルで現在の夫と出会い、夫の経営する会社でボランティアとして働く事になる。ロッキーマウンテンツアーにガイドとして添乗するようになってから、カナダの自然の偉大さに次第に魅了されていった。2003年5 月に住んでいた家が火事になり、「湖のある家に住みたい」という夫の希望もあって、オンタリオ州に居を移す。バンクーバーに会社がありながらインターネットで会社をオペレートするという変わった方法で会社を維持経営。
家探しの間の約1年間をオンタリオ州Perthに住む夫の父親と同居。この時から夫の父親は大親友となる。2005年2月に念願の湖の上の家を購入後、日本人は私だけという、自然があふれたオンタリオ州の人口200人の小さな町クロイン(CLOYNE)に住むようになる。
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