カナディアンライフ

カナダ留学無料カウンセリング日本人一人ぼっち   By Kahoru Noonan(かほるヌーナン)

春が来て



氷が溶け始めた湖に映る青空と雲
氷が溶け始めた湖に映る青空と雲

耳をすますと聞こえる。。。かも

人口200人程度、日本人は私だけというカナダの小さな町クロイン。

雪もすっかり溶けようとしていた4月のはじめ、大雪が降った。その雪は一日中止まなくて3センチほど積もった。その前の日には雪を押しのけて地面から生えてきた水仙の花の新芽の写真を撮ったばかりなのにその新芽は思いがけない冷たくて白いコートを着ることになった。良く聞き耳を立てていれば雪の下から新芽が地面を押し上げる音が聞こえるに違いない。

ラクーン(アライグマ)やシマリスも冬眠から覚めて可愛い姿を見せ始めた。可愛いといいつつも実はいたずら好きなのであまり大量に現れると捕獲して遠くに連れて行かなくてはならない。庭には食べ物の残りを貯めて植物を育てる肥料にするための大きなコンポストバケツが置いてある。ねじ回して開けるバケツのフタをアライグマは起用に開けて中身を漁る。ただ中身を食べるだけなら良いけど、あちらこちらにばら撒いてしまう。花壇にはバナナの皮や卵の殻、萎れたレタスなどが散乱することになる。耳をすませていれば彼らのいたずらを早く発見できるだろうけど、彼らの仕事はすばやくて正確らしい。

イースターの骨付きハムイースターの骨付きハム

イースターの復活祭

日本ではあまり聞かないイースターの祝日。春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日にあたり、毎年日付けが変わる移動祝祭日。キリストの復活を祝うキリスト教の最も古いお祭り。
カナダでの典型的なイースター料理はハムか七面鳥でグッドフライデーと呼ばれるイースターの前の金曜日から泊まりに来ていた友達家族が骨付きの大きなハムを持ってきてくれた。ハムはパンに挟んでサンドイッチをつくる材料という印象が強いけど、りっぱな夕食になる。今回のハムは骨付きで大きな塊だけどよく見るとあらかじめ薄くスライスされていて、塩分控えめ、低脂肪という特別の代物らしい。

たくさんの卵を見つけた子供達
たくさんの卵を見つけた子供達
友達夫婦の子供二人が寝静まった土曜の晩、大人たちは用意した卵を家の中と外に隠し始めた。卵型をしたプラスチックの中にチョコレートを詰めた物、本物の卵の中身を小さい穴から出して殻の中に次の卵の在りかを書いたメモを入れたものなど50個くらいの卵たち。

こんな田舎で何にも無いけれど、木の切り株や敷地内にある小さな小屋の中で見つけた卵は子供達にとって普段のイースターとは違い思い出深い物になったらしい。都会ではできない良い部分をまた発見して嬉しくなった。

泳ぐにはまだ早い湖
泳ぐにはまだ早い湖

家の前の湖はボンエコーという州立公園に続いていて、原住民が書いたという壁画がはっきり見える大きな岩がある。ある日スケートをしていると大学のアウトドアサークルの部隊が来て湖を歩いて渡ってその巨大岩を登ると言って準備万端張り切っていた。天気も良いしそんなに寒くもない。湖を歩いて渡る経験やいつもはカヌーでしか近寄れない壁画の側でホットチョコレートを飲む経験はカナディアンであっても中々できるものではないと主人は言う。 またしても自分が自分であることに感謝。

記事提供:ウェスト トレック ツアーズ
かほるさんご夫婦が経営参加するツアー会社です。 バスで行く、ロッキーマウンテン、ウィスラー、ビクトリア、トフィーノ、シアトル、ポートランドの旅で一生忘れない思い出を作ってください。 www.westtrek.com

Kahoru NoonanKahoru Noonan(かほるヌーナン)
東京都出身。
日本で勤めていた車関係の会社で出会った一人のカナディアンがきっかけとなり、彼らの文化をもっと知りたくて2002年冬に初めてカナダに来た。とは言え、そのカナディアンの友達が住んでいるのはカナダの東側のオンタリオ州。ガイドブックを見てみると冬のオンタリオはとても寒そうだったので、厳寒にはならないカナダの西側バンクーバーにある英語学校に通うことに決めた。 ツアーで行ったシアトルで現在の夫と出会い、夫の経営する会社でボランティアとして働く事になる。ロッキーマウンテンツアーにガイドとして添乗するようになってから、カナダの自然の偉大さに次第に魅了されていった。2003年5 月に住んでいた家が火事になり、「湖のある家に住みたい」という夫の希望もあって、オンタリオ州に居を移す。バンクーバーに会社がありながらインターネットで会社をオペレートするという変わった方法で会社を維持経営。 家探しの間の約1年間をオンタリオ州Perthに住む夫の父親と同居。この時から夫の父親は大親友となる。2005年2月に念願の湖の上の家を購入後、日本人は私だけという、自然があふれたオンタリオ州の人口200人の小さな町クロイン(CLOYNE)に住むようになる。 kahoru@westtrek.com

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