カナディアンライフ

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こっち側はカナダ、向こうはアメリカ
歩いて渡れる国境(Peace Arch)


今回は、カナダとアメリカの国境にあるPeace Archに行ってきた。幾度となくシアトルには行っているが、Peace Archを通ってアメリカに行くのは実は初めて。バンクーバー近郊とアメリカ・ワシントン州には4つの国境ゲートがあり、バンクーバーの人がワシントン州に入るために使うゲートは通常そのうちの2つ。今回は友人とレンタカーを借りてシアトルに行くことになったため、乗用車専用のPeace Archを通過することになった。国境を目で確認することができない日本で育った私は、今回「見える、そして歩いて渡れる国境」であるPeace Archの訪問を心待ちにしていた。

歩いて渡れる国境(Peace Arch)

Peace Arch付近には免税店やガソリンスタンドがあり、どこでも見られる国境の雰囲気。しかし、免税店の裏から入国審査場までは、緑豊かな公園が広がっており、カナダ・アメリカを自由に行き来できる珍しい地帯である。厳密に言うと、写真の碑、そして白い門を境にしてカナダ・アメリカが隔てられているが、公園内は自由に歩いてカナダ・アメリカを行き来できるのだ。

この公園の中心付近には、国境線上に白い門が建てられ、そして以下の言葉が刻まれている。

歩いて渡れる国境(Peace Arch)

「MAY THESE GATES NEVER BE CLOSED」 この門が閉じられることがないように…という言葉。言い換えれば、カナダとアメリカは永遠に友好関係を築けるように…と言ったところだろうか。

歩いて渡れる国境(Peace Arch)

公園の北の端にはカナダの国旗メープルリーフが、南の端にはアメリカの星条旗の花壇があり、「Peace Arch」という名の如く、とてもPeacefulな雰囲気が漂っていた。

歩いて渡れる国境(Peace Arch)

そんな気分の中、アメリカへの入国審査の順番が回ってきたので、車に戻った。先程とは打って変わって、圧迫感がある審査官が勢ぞろい。気を締めなおし、入国審査場に入る前にPeace Archの公園を眺めるとあちらこちらに監視カメラが…。やはりここは国境だと今更ながらに気付く。無事に入国審査を終えると、またのんびりとした田舎町が続く。

歩いて渡れる国境(Peace Arch)

両国を分け隔てているのは人間が作った国境という名の線。この線を境に法律や通貨が異なるという当たり前の事実に違和感いっぱいの1日だった。バンクーバーからは少し離れているが、「国境」という概念に乏しい日本人にはぜひお勧めしたい場所の一つ。これこそ、日本では味わえない経験の一つではないだろうか。

千田カカオ(チダカカオ)
大阪府生まれ。女性。バンクーバーの生活に魅了され、2年で帰国する予定が5年目に突入。カレッジ卒業後、留学カウンセラーとして、留学生の生活・悩み相談を受けている。現在は就労ビザでの滞在だが、移民申請も視野に入れている。

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