日本についてのプレゼンテーションに集まった皆さん
今年の2月、近所で開かれたポットラックパティーに参加した時に、お稲荷さんとレンコンの甘辛煮と小豆煮を作り、日本から持参した2段重ねのおせち料理のお重箱に詰めて、これもまた日本から持って来たフロシキで包んで行ったところ、珍しい珍しいと大変話題になった。
日本の味をちょっとお裾分け
その後メンバーの一人の女性から電話がかかってきて、日本について紹介するプレゼンテーションを老人ホームでやってくれないかと依頼された。
指定された期日は一ヶ月先だったのでどうにかなるだろうと引き受けたものの、結局前の日まで校正をしていた。
マイクロソフトのパワーポイントでスライドショーを一枚一枚作り、それをプロジェクターと私のコンピューターを繋いで画像を壁に映し出すようにした。
カナダの人から見ると日本の歴史は気が遠くなる程古く厚い。でも日本がどれだけ歴史の古い国なのか、それどころか日本が何処にあるのかを知っている人は極端に少ない。だから奥深い歴史を淡々と語るよりも興味を持てる部分だけに集中して紹介することにした。
日本の位置、気候、地理、人口推移とカナダの人口との比較、人口密度、首都、東京周辺、平仮名カタカナ漢字、アジアの野菜、お寿司の種類、日本の朝食、盆栽、折り紙、日本庭園、着物、ユカタ、お城、国花、国鳥、国旗、両親と弟とこの21項目に的を絞ってスライドショーを作成していくにつれ、「へェ~そうだったんだ」、と知らなかった事を発見する事ができて私にとってもすごく勉強になった。
牛蒡やレンコン、大根、竹の子など日本では普通に売っている野菜はこの辺りでは売っていない。思ったとおりアジアの野菜や食べ物については特に興味深々でたくさんの質問が飛んできた。横幅の長いカナダから比べると、縦長の日本では極端な話、北海道で流氷を見た次の日に沖縄に飛んで、日焼け止めを塗ってビーチサンダルで砂浜を歩く事も可能なことにもびっくりしていた。
今年も咲いたオンタリオ州の
州花トリリアム
前日に作ったお稲荷さんとレンコンの甘辛煮、サツマイモ煮、小豆をメープルシロップで煮たものをお重に詰めて持って行き、皆さんに試食してもらった。日本で小さな文房具店を営む両親がたくさんの千代紙を寄付してくれたのでそれでたくさんツルを折ってお土産に全員に配り、最後は抽選でこれも両親から寄付された竹製のウチワ(商店街の名前入り)をプレゼントした。
“面白かった、ありがとう”と繰り返して言ってもらえてすごく嬉しかったけど、私も日本について勉強する機会を作ってくれてありがとうと心から感謝した。