トロントは、もともとヨーロッパからの移民が多く集まっている町だが、このエリアは特にエスニックな香の強いことで知られている。
最初は、スコットランドの貧しい移民達が住み着いて蚤の市をオープンしていたが、その後、マーケットを取り巻く一帯がユダヤ人が集中する地区となり、各店のオーナーもほとんどがユダヤ人になったため、ジューイッシュマーケットと呼ばれるようになった。マーケットから数ブロック離れたパルマーストンアベニューには、当時の裕福なユダヤ人が住んでいた豪宅が今も並んでいる。
その後、ユダヤ人がこの地区から離れ出し、ポルトガル人がユダヤ人に取って代わった時代を経て、現在はいろいろなエスニックグループが共存する一角になっている。 |