日本の小学校で英語教育が本格化するなか、児童英語講師養成プログラム(J-Shine)が注目を集めている。J-Shineを提供する学校は数校あるが、最も短期間でJ-Shineを取得できるのがInternational House Vancouverだ。
今日はこのJ-SHINE資格取得プログラムを見学した。
このプログラムの期間は4週間で、2週間ごとの2セッションで構成されている。最初の2週間は「児童英語教師養成講座」、その後2週間は「小学校英語指導者養成講座」となっており、希望者は50時間教育実習を行うことができる。(注:過去に指導経験が無い人は、教育実習を終えなければ正資格は取得できない)。
今日参加したのはJ-Shineプログラムの後半「小学校英語指導者養成講座」だ。
講師は日本で小学校と中学校で教えた経験がある教育現場では経験豊富なAsami先生。日本の教育制度についての説明を受けたり、レッスンプランを作成が出来る力を身に付けられるようにレッスンが構成されている。また過去のAsami先生の実体験を交えながら授業を進めていくなど、生徒を飽きさせない授業展開だ。
今日の授業の本題は「日本の教育における他教科との関連」について。(前回の授業で日本で英語を教える際は「いかに他教科を英語活動の中に取り入れるか」という指導要領の説明を行った)。単に英語を教えるのではなく、他の教科と関連させながら英語を教えた方が、普段あまり触れない英語をより身近に感じることが出来るからだ。もちろん、児童の記憶にも残りやすい。今日の授業では小学生の視点に戻しながら、教科別(国語・算数・理科など)に題材を探した。そして選んだ題材を基に、どのようにそれらを英語教育に生かすか、そして国際理解教育とは何か、という観点で話は進んだ。教科の枠にはまらない身近な話題でも大歓迎。例えば、「カナダであって日本で見ないものって何?」「それはどんなもの?」「それはなぜ?」と先生は生徒に自ら答えを生み出すよう上手く誘導。Asami先生は、一方的に講義をするだけではなく参加型の授業を常に心がけているように感じた。
短期間プログラムのため、宿題の量は多い。夜遅くまで自主的に居残って課題をやり遂げる生徒も多いのだそうだが、なんと言っても4週間で-Shineの資格を取れることが魅力だ。