誕生日
毎年12月に入るとクリスマスには何が欲しい?1月の誕生日には何が欲しい?と家族から聞かれて本当に困ってしまう。日本の家ではクリスマスにプレゼントを交換する習慣が無かった為ちょっと豪華な夕食をとるぐらいで済ませていたけどここではそうはいかない。
プレゼントをいただくのはすごく嬉しいけれどこれといって欲しい物が無い時、自分で実物を見て判断したい時の方が多いのでクリスマス時期になるとちょっと困ってしまう。
1月の私の誕生日当日、「何がしたい?」と聞かれて「日本の両親と弟に会いたい」と言った。「それは今日って訳にはいかないなあ、じゃあ今日は何がしたい?」と聞かれて「私を生んでくれた両親に感謝したい」と答えた。私にとって誕生日とは私がしたいことができる日、私のほしい物がもらえる日ではなく、いつもよりずっとずっと両親に感謝する日だと思っている。彼らがいなかったら私はここにはいなかったし彼らの理解が無かったら今カナダにも居ないだろう。
という訳でサンキューカードを両親に送った事と大好きな赤ワインのボトルを開けて自分の誕生日祝いとした。
オタワ-10年ぶりの再会
以前バンクーバーに暮らしていた時に会った事のある夫婦がオタワに引っ越してきたと聞いた。どうしてもオタワに行く口実を作って彼らと会いたかった。というのは奥さんが日本人だから。バンクーバーでも1度か2度しか会った事が無かったのに10年ぶりに会ってみるとまるで昔からの友達であるかのように話がはずんだ。
「やっぱり”食”を真剣に考える事は大事だよね」という共通の意見で日本食を中心にしている生活のせいか10年の歳月を思わせないほど二人は全然変わっていなかった。久しぶりに思いっきり日本語で話すことができてストレス発散にもなったし、何処に行けば少し安い日本食材が手に入るかなどの情報交換ができてとても有意義な再会となった。
白鳥が降り立つ湖
白鳥の湖
ドライブの途中で散歩がしたくなり湖のほとりを歩いていた。すると急に「バタバタ」と大きな音がして何かが空から落ちてくるのかと思い身を守る為にしゃがんでしまった。その音の正体はなんと白鳥だった。
父親の出身地である福島には毎年丹頂鶴の降り立つ湖がある。丹頂ツルは優雅でリンとした強さがあるけど、この白鳥たちは優雅で穏やかに見えた。薄く張った湖の氷の上でくつろぐ白鳥たちをしばらく見つめていたが、しばらくすると面白い声で鳴きながらまたバタバタと大きな音をさせて湖の中心の方へ去って行った。後で地元の人に聞いた所、この湖で白鳥を見ることができるのは珍しいことだという。新年そうそう何だか良い気分になった。