ラクーン
二階のベランダに現れるラクーン
毎年冬になると可愛い顔をしたラクーン達が2階のベランダに遊びに来る。毎年の事なので彼らのことを ”友達” と呼びたいところだけど実は鳥の餌箱を一瞬にして空にしてしまったり、庭に設置してあるコンポストのバケツのフタを起用に回してフタを開け中身を食べ散らかして平気な顔をしている厄介な動物だ。
翌日にはタマゴの殻やミカンの皮、サツマイモのシッポなどが庭に散乱していて見るのも悲惨な状態にして去っていくのであまり歓迎できるものではない。そうは言っても悪いことばかりでも無い。彼らが引っ掻き回しているコンポストは春になって野菜を育てる肥料になる。ラクーンが引っ掻き回さなかったら私がやらなくてはならないのでこの点はラクーンに感謝感激ということになる。
未踏の島
普段はカヌーかボートでしか渡れない島にも
この時期、この辺のほとんどの湖は氷が厚くはって歩いて対岸まで行くことができる。氷上を散歩するのは本当に気持ちが良くこの時期ならではの感動がある。いつもはカヌーかボートでしかたどり着くことのできない湖の中の島にも歩いて行く事ができる。この辺りにある5000個以上の湖はそれぞれの表情を持っているらしく湖の上を散歩することは地元の人たちにとって飽きることのない娯楽の一つになっているようだ。
オンタリオ州に引っ越してきて早くも6年目が過ぎた。まだ60個くらいの湖しか制覇していないけど、春夏秋冬それぞれの湖の顔が違うのがだんだん分かってきた。何年経てば5000個以上ある湖を全部訪れる事ができるのだろうか?
氷った湖。以外にも透明なので下の石が見える
対岸まで歩いて渡れる湖
肉料理
私の数少ない趣味の一つが料理。日本では和食中心で懐石料理の様に一度に数多い料理を作る事が多かったけれども、カナダに来て以来巨大な肉料理を作る機会が増えた。この辺ではレンコンや牛蒡やミガキニシン、新鮮な海の魚など日本料理に出てくる食材は手に入らない。だからこそ西洋の料理を学ぶ良いチャンスだと思っている。始めは大きなお肉の固まりを前にして悪戦苦闘していたけど、今ではクリスマスにはターキー、何かの集まりにはローストビーフ、巨大なスペアリブ、豚肉のクラウンローストや鴨料理と次々と巨大肉料理を楽しんで作っている。
大きな肉料理は大勢で散々食べた後の次の日も残りのお肉をサンドイッチやスープ、サラダに入れたりして2度楽しめるところが利点だと思う。それでも魚派の私としては3日続けてお肉を食べることは無く、すぐに日本料理に戻ってしまう。日本食材が手に入りずらい地域に住んでいるので2時間半上もかかるオタワのアジア食材店に行って買ってきた牛蒡やレンコンを使って大量のキンピラを作って小分けにして冷凍庫に保存しておくのは当たり前になってしまった。
日本では旬の時に、しかも新鮮なうちにだけ食べていたイワシやシシャモ、サバや秋刀魚なども今では冷凍物を買ってきて冷凍庫に保管する以外に手はない。それでも健康の為には仕方ないと思っている。ここら辺の大抵の家には大きな冷蔵庫とは別に狩りで採ってきた鹿肉などを冷凍にするための大きな冷凍庫を持っている家が多い。この家には大きな冷蔵庫と日本食材を保存しておく大きな冷凍庫があって冷凍庫が一杯になっているのを見るとホッとする。カナダにいても生まれ育った日本の料理がやっぱり一番好きだ。