カナディアンライフ
カナダ留学無料カウンセリング日本人一人ぼっち   By Kahoru Noonan(かほるヌーナン)

冬避行(とうひこう)-その①



冬避行(とうひこう

)アリゾナ州の家には大抵こんなサボテンがある

アリゾナ州の家には大抵こんなサボテンがある

   ここカナダのオンタリオでは定年退職をしたカナディアンが冬になると寒さを避けるためにフロリダ、メキシコ、アリゾナといった暖かい土地にしばらく住むのは定番らしい。現地にコンドミニアムを持っていたりレンタルして毎年の冬を温暖な地で過ごす。定年退職をしていなくても冬場に最低2週間程の休暇を取り近場のフロリダ、キューバ、ドミニカ共和国などの温暖な場所へ移動する。
   今回アリゾナ州の親戚を訪ねる機会があって2週間アリゾナ州とニューメキシコ州に滞在してきた。カナダの冬を避けるための一種の逃避行だ。  アリゾナのイメージはメジャーリーグのキャンプがあること、そして年間を通して暑いと思っていたけど大きな間違いだった。トロント空港から到着したアリゾナ州の大都市フェニックスは普段は温暖な冬らしいけど今年は雪がちらつく日があった。次の日に向ったグランドキャニオンは雪を被っていてかなり寒かった。10年前にグランドキャニオンの北側North Rimへ行って大感動したこともあって今回訪ねた南側South Rimにも期待が高まる。


朝日に照らされるグランドキャニオン

朝日に照らされるグランドキャニオン

   グランドキャニオンへ来ると人間の小ささと自然の偉大さに心を打たれる。シーズンオフだったのでキャニオンを窓から見渡せるホテルに泊まった。朝日に照らされたキャニオンは一瞬一瞬色を変え風情を変え、涙が出そうなほどに美しい。日本の家族が一緒だったらどんなに良かったろうとつくづく思った。
   グランドキャニオンだけではなくアンテロープキャニオン(Antelope Canyon)、チェリーナショナルモニュメント(Chelly National Monument)、ペインテッドデザート(Painted Desert)、ペトリファイドフォレスト(Petrified Forest)、セドナ(Sedona)、アパッチトレイル、ユタ州と共有するモニュメントバレー(Monumento Valley)、4コーナー(アリゾナ州、ユタ州、ニューメキシコ州、コロラド州の境が1点に集まっている。4つの州の境が1点になるのはアメリカ全土ではこの場所だけ)など短期間で周ったけれどもアリゾナにはまだまだ見所がたくさんあるのでまた何年か後に戻ってくる事は間違いないだろう。

安くてボリュームのあるニューメキシコ州のメキシコ料理

安くてボリュームのあるメキシコ料理

ニューメキシコ

   アリゾナ州からニューメキシコ州に向った。アリゾナでは定番のメキシコ料理もニューメキシコのメキシコ料理とは少し違うらしい。ニューメキシコに来たからにはやっぱりメキシコ料理を食べたい、そこで本格的なメキシコ料理を出すレストランで昼食を取った。ここではスペイン語を話す人もたくさんいるのでメニューは英語とスペイン語になっていた。鶏肉のソフトタコを注文したらまず揚げたてのパンとサルサが出てきた。ワンプレートにのったソフトタコはマメとご飯も付いていてトウモロコシからできたソフトタコと相性も良く、全然辛くなかった。もうちょっと辛くても良いかもと思ったくらいだった。
)テキーラの原料になるアガヴェ。サボテンではなくてアロエの一種

テキーラの原料になるアガヴェはアロエの一種

   それにしてもアリゾナ州からニューメキシコに向う途中の道では3台に1台が警察やボーダーパトロールの車で、常にメキシコからの違法難民や麻薬取引には目を光らせている。私たちは3回もボーダーパトロールにパスポートの提示を求められた。ニューメキシコ州はアメリカの州であって、国としてのメキシコではないのにこんなに警戒しているという事はそれだけ犯罪が多いということだろう。

 記事提供:ウェスト トレック ツアーズ
 かほるさんご夫婦が経営参加するツアー会社です。 バスで行く、ロッキーマウンテン、ウィスラー、ビクトリア、トフィーノ、シアトル、ポートランドの旅で一生忘れない思い出を作ってください。 www.westtrek.com

Kahoru NoonanKahoru Noonan(かほるヌーナン)
東京都出身。
日本で勤めていた車関係の会社で出会った一人のカナディアンがきっかけとなり、彼らの文化をもっと知りたくて2002年冬に初めてカナダに来た。とは言え、そのカナディアンの友達が住んでいるのはカナダの東側のオンタリオ州。ガイドブックを見てみると冬のオンタリオはとても寒そうだったので、厳寒にはならないカナダの西側バンクーバーにある英語学校に通うことに決めた。 ツアーで行ったシアトルで現在の夫と出会い、夫の経営する会社でボランティアとして働く事になる。ロッキーマウンテンツアーにガイドとして添乗するようになってから、カナダの自然の偉大さに次第に魅了されていった。2003年5 月に住んでいた家が火事になり、「湖のある家に住みたい」という夫の希望もあって、オンタリオ州に居を移す。バンクーバーに会社がありながらインターネットで会社をオペレートするという変わった方法で会社を維持経営。 家探しの間の約1年間をオンタリオ州Perthに住む夫の父親と同居。この時から夫の父親は大親友となる。2005年2月に念願の湖の上の家を購入後、日本人は私だけという、自然があふれたオンタリオ州の人口200人の小さな町クロイン(CLOYNE)に住むようになる。

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