オランダからの贈り物
30万本以上のチューリップが美しい
オタワでは毎年5月になると30万本以上のチューリップが咲き乱れる。
第二次世界大戦中、当時のオランダの王女はカナダのオタワへ身を寄せていた。王女はオタワ滞在中に出産を迎え、オランダ国内で生まれなければ王位継承権が与えられないオランダの法律に配慮して、カナダ政府は特別な措置として病室をオランダ領としオランダ国旗を掲げたという。
オランダ王室はこの恩義の返礼と感謝の意を込めて、毎年オタワにチューリップの球根を贈るようになった。 今年で61回目になるそんな素敵な歴史があるチューリップフェスティバルにオンタリオ州に移り住んで7年目にして初参加。チューリップフェスティバルの背景にあるオランダとカナダとの友好関係の歴史に感動しながら開場にはたくさんの観客が賑わっていた。
オタワの町にもたくさんある桜
オタワの桜
桜が無いと春が来た感じがしないな~とオンタリオ州に来てから思っていた。オンタリオ州には桜の木が無いと思っていたのだ。
ところが、チューリップフェスティバルで訪れたオタワにはたくさんの桜が咲いていた。まるでバンクーバーの様だ。白や薄ピンク、ピンク、濃いピンク、八重桜など本当に綺麗な桜がたくさん咲いていた。東京の桜が満開になったのはたしか1ヶ月半くらい前だったと思ったのでやはり東京と比べて気温の低いオタワでは5月になって初めてたくさんの桜が開花したようだ。そして5月と言うとオンタリオ州の州花であるトリリウムの季節。側道にはたくさんのトリリウムが咲き始めた。この花は州によって守られていて、自分の家の庭に勝手に移植することやトリリウムを引き抜く事さえオンタリオ州の法律で禁じられている。トリリウムは5月の数週間しかお目にかかることができない貴重な花でその可憐な姿を見ると初夏がもうすぐだと感じる。
ATVでピクニックディナーへ
ATVでしか行く事ができない湖でピクニックディナー
長かった冬が終わりこの辺りの人々の遊び道具はスノーモービルからATVへと変わった。家の前の湖がすっかりと氷る2月にはたくさんのスノーモービラーが颯爽と湖の上を渡っていく様子が伺えたが20度を越える日が多くなった5月にはATVで森の中を走り回る人が多くなっていく。
日差しは暑いけどまだ風は冷たいこの時期、ATVで遊ぶには絶好の日が多い。ある日の午後、お弁当をもってATVで近くの湖まで行きピクニックディナーをすることにした。この辺りには5千個以上の湖があるので場所選びには苦労しない。ATVでしかたどり着くことができない今回の湖も初めて訪れた湖でその美しさに感動。お弁当にと作った簡単なタマゴサンドイッチも一際美味しく思えた。
鳥の餌を独り占めするリス
トリのえさ箱に逆さにぶら下がって餌を食べるリス
暖かくなると冬眠から覚めたリスがベランダにやってくる。黒と灰色のリス以外は可愛い顔をしたリスだけれど、鳥のえさ箱に逆さになってぶら下がり餌を根こそぎ食べてしまう。湖を見渡せるこのオフィスの窓からはベランダも見えるので、リスが二階のベランダに登って来た時点でホウキで追いかける事にした。そうやって2日間くらいリスと格闘しただろうか、その後は懲りたのかもうこのベランダに登ってくることは無くなった。勝ったのだろうか?忘れた頃にまたリスがやって来ない事を祈ろう。