カナディアンライフ
カナダ留学無料カウンセリング日本人一人ぼっち   By Kahoru Noonan(かほるヌーナン)

ダブルレインボー



2階のベランダのリス

夏の大切なお客さんハミングバード

夏の大切なお客さんハミングバード

   前回の号で2階のベランダに上がってきては鳥の餌を全て食べつくしてしまうリスをホウキで2日間くらい追い払っていたら来なくなったとご報告した。実はその後2週間程して彼らは戻ってきた。今度は黒いリスと灰色のリスまで。。。 そこで、同じくいたずらをするラクーンを捕まえる為のカゴをセットしてカゴの中に少しの餌を入れ待ち構えていた。
   ベランダで音がしたので覗いて見ると灰色のリスが上手くカゴの中に入って餌を食べている。でもラクーンよりリスは体重が軽いのでなかなか入り口が閉じない。カゴの中の餌は小さな板の上に乗っていて、リスがその板に体ごと乗るとカゴの入り口がバタンとしまる様になっている。しばらく様子を見ているとある瞬間に入り口が閉まってリスはカゴの中で大パニックになってしまった。
   もちろん殺すことはしたくないので車で遠くまで放しに行く。そしてもう来ないでねとおまじないをして森の中に消えていくリスを見送った。その後2日後に黒いリスを森へ放しに行った。今年はこれでまだ3匹目、ひどい年は38匹のリスを森までドライブに連れ出した。リスが戻ってこない様に遠くまで行って放さないといけないのでガソリン代もバカにならない。なので「もう来ないでね」と言うおまじないは本気も本気、森までの道のりの間中、車の中でもう絶対に帰ってこないでねと何回も何回もブツブツつぶやく。

ダブルレインボー

家の前の湖に突然かかったダブルレインボー

ダブルレインボー

   6月も中旬近くになると夜は10時くらいまで明るい。この家は東向きなので寝室から朝日を見ることはできるけど夕日を見ることはできない。それでも太陽を反射した空と湖がピンクに染まるのは本当に美しい。
   6月12日午後8時30分。この日は少し曇っていたけど外はまだまだ明るかった。夕食が終わって映画を見ていると窓の外の空と湖が金色に輝いている。いつもの明るさとは違った黄金色の景色は綺麗というより不気味だった。
   ウワーと言いながら眺めていたら突然雨が降り出した。そして湖の対岸の方から虹が出てきた。しかも2重になっている。雨は2分程で止んでしまったけどその後も虹は30分ほど消えなかった。こんな事は滅多にないのでその次の日に御近所の人達と昨日の話で盛り上がった。これは何か素敵な事がある前触れだよと皆で言い合っていたもののあまりの不思議さにちょっと怖い気もした。

自分でスギナ茶を作ってみよう

野生のスギナ

野生のスギナ

   ある日いつもの様に湖のほとりを散歩していたらスギナを見つけた。スギナはミネラルの宝庫らしいのでこの自然の恵みを利用してお茶作りに挑戦してみた。こんな田舎町の辺鄙な所には誰も除草剤などまかないので摘み取って水で洗って3日ほど乾燥させてから緑茶を飲むのと同じようにしてスギナ茶を飲んでみた。
   野暮ったい味、でも甘みがある。10年ほど前に腎盂腎炎と言う病気で8日間入院して以来、ハーブティーをたくさん飲んでいる。このスギナ茶は材料費ゼロだし嫌いな味ではない。しばらくは大量に摘んできたスギナのお茶にお世話になりそうだ。


 記事提供:ウェスト トレック ツアーズ
 かほるさんご夫婦が経営参加するツアー会社です。 バスで行く、ロッキーマウンテン、ウィスラー、ビクトリア、トフィーノ、シアトル、ポートランドの旅で一生忘れない思い出を作ってください。 www.westtrek.com

Kahoru NoonanKahoru Noonan(かほるヌーナン)
東京都出身。
日本で勤めていた車関係の会社で出会った一人のカナディアンがきっかけとなり、彼らの文化をもっと知りたくて2002年冬に初めてカナダに来た。とは言え、そのカナディアンの友達が住んでいるのはカナダの東側のオンタリオ州。ガイドブックを見てみると冬のオンタリオはとても寒そうだったので、厳寒にはならないカナダの西側バンクーバーにある英語学校に通うことに決めた。 ツアーで行ったシアトルで現在の夫と出会い、夫の経営する会社でボランティアとして働く事になる。ロッキーマウンテンツアーにガイドとして添乗するようになってから、カナダの自然の偉大さに次第に魅了されていった。2003年5 月に住んでいた家が火事になり、「湖のある家に住みたい」という夫の希望もあって、オンタリオ州に居を移す。バンクーバーに会社がありながらインターネットで会社をオペレートするという変わった方法で会社を維持経営。 家探しの間の約1年間をオンタリオ州Perthに住む夫の父親と同居。この時から夫の父親は大親友となる。2005年2月に念願の湖の上の家を購入後、日本人は私だけという、自然があふれたオンタリオ州の人口200人の小さな町クロイン(CLOYNE)に住むようになる。

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