子供の頃は、あらゆることが全て子供人生の中にひとくくりで、ひたすらに子どもとして まっすぐに、全開で子供人生を生きてくればよかったんですが、大人になれば、なかなか一筋まっすぐ、とはいかないことがどんどん増えてきます。自分の欲で、あれもや りたい、これもやりたいとなるものもありますし、やらざるをえないものがいくつもいくつも重なって、にっちもさっちもいかず、パンク状態になることも。年を取ればとるほど、どれもこれも中 途半端で悲しくなります。
わたしもカナダに来て、MOMの活動と子育てとを自分な りに一生懸命、両立させようと頑張って来ましたが、どちらもいつも中途半端で、自分の理想や希望、目標も達成できたことはな にも無 かった気がします。どちらも自分なりに必死で取り組んではいたのですが、疲れる、というか、ちょっとうまくいかないとあちらへふ らふら、こちらへふらふら、立ち止まり、立ち止まり、さらにはお得意の「明日考えよう」。 これでは、満足な両立なんてできっこ ありませんね。
我ながら、情けない限りです。そんな風に十何年、すぎてみれば、子供はほぼ大きくなり、 わたしの手など必要としなくなってきて、むしろ、親はうるさいばかり、さらに仕事としても何一つ形になっていない現状。いまさら ながらに自分に呆れてしまいますが、時すでに遅し。ひっくり返した状況は、さらに片付かない状況になっています。
こんな状況であっても、まだ生きてゆかなきゃならないし、自分なりに自分の人生を整理しなくてはなりません。毎日のように、思い直しては挫折し、めげては立ち上がり、の繰り返しです。
このコラムを書きながら、この年になって、こんなことを言っている大人なんて、そうそう いない気がします。読んでくださっている方は、きっと呆れてしまうかもしれませんね?それとも、ほんの少し、「そうそう、わか る、わかる」といってくださる方がおられるのかな???
でも、私の周りの同年代の方たちは、幾つものことを、きっちり両立されておられる方がたくさんいて、わたしは感心、尊敬するばかり。わたしみたいな、おばかな大人は、ちょっと目につきません…。
まぁ、子どもたちにとっては、全く頼りにならない母親像を見せて生きてきてしまいました。過去は戻せないので、ここは笑ってごまかしたいと思います。
これからまだ、たくさんの未来を持っている若い皆さんには、まだまだわたしと違って、た くさんのエネルギーがあります。やりたいこと、い~~~っぱいチャレンジして、めげても気にしないで、突き進んでくださいね。未 来の時間をいっぱい、いっぱい使ってくださいね。いくつものことをやって行けるのは、やっぱり若さ、という力が大きいと思います。
若い=これからを生きる、ということ。背中にはまだ過去の時間がたいしてない、だから背なかが重くない、ってこと。重くないから、どんどん進んでください。前へ、前へ!
後ろを振り返るのは、 背なかの重さですっかり動けなくなってきた大年寄りになってからでいいですよ!!!