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神秘の森に立つトーテムポールクイーンシャーロット島

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クイーンシャーロット島

アラスカに近いBC州の太平洋の荒海に面するクイーンシャーロット島は、先住民族ハイダ族が1万年ほど前から住んでいたと言われる島だ。ハイダ族は航海術や工芸品の創作に優れ、豊かな文化を継承してきたことで知られ、今もトーテムポールが数多く残る村落跡はユネスコの世界遺産に登録されている。
ハイダ族のライフスタイルを一言で表現すれば「自然との共存」だ。食生活の中心が鮭だが、鮭の資源を保存するために、鮭が遡上する川を守り、その川が流れる森を守ることを生活の基盤としていた。
鮭が食生活の基盤であったのに対し、家、交通手段であるカヌー、トーテムポール、工芸品、衣類などの素材として、ハイダ族の生活とは切っても切れないのがレッドシーダーと呼ばれる杉の木だ。

クイーンシャーロット島

レッドシーダーは、防腐性に富み、柔らかいため加工がしやすく、樹皮も加工に適している。この自然の恵みを守るために、必要以上の木を伐採しないで森林を保護することは欠かせなかった。1970年代にクィーンシャロット島の森林伐採が進み問題になったが、ハイダ族を中心とする自然保護運動が実り、現在は国立公園保護区に指定されて、今も、クイーンシャーロット島にはたくさんの巨木が残っている。
クイーンシャーロット島には、現在1400名ほどのハイダ族が暮らし、その歴史が世代から世代へと語り継がれている。その昔、文字を持たなかったハイダ族が昔の出来事を形に残したのがトーテムポールだ。ハイダ族の霊的なシンボルであるトーテムポールは、その土地にあって力を発揮するのであって、博物館に保存されたりしたものは、その力を失うという。
あなたが、クイーンシャーロット島の神秘の森を訪れたとき、トーテムポールは何を語ってくれるだろう。


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