今年も、すべての精霊を呼び出して盛大に祝う、ハロウィンの時がやってきました!
新型コロナウイルスのおかげで、今年はこれまでに経験したことのないものになることは間違いありません。多くのイベントが新たな工夫とテクノロジーを駆使して、行うことでしょう。
ハロウィン、あるいはハロウィーン(英: Halloween または Hallowe’en)とは、毎年11月1日に行われる、古代ケルト人が起源と言われる夏の終わりを意味するサウィン祭と言われています。
古代ケルト人とは、紀元前の前からヨーロッパに定住していた民族で今はどこへ消えたのはわからない民族です。イギリスに古い遺跡やむかしの記録や言語にその文化の名残があります。その古代ケルトのドルイドの信仰では、新年の始まりは冬の季節の始まりである11月1日のサウィン(サオィン[ˈsaʊ.ɪn]、サワーン[ˈsaʊn]、サーウィン[ˈsɑːwɪn]または、サウィーン、サーオィン、サムハイン、Samhain)祭であったといわれます。古代ケルトちょうど短い日が新しい年の始まりを示していたように、日没は新しい日の始まりを意味していた。したがって、この収穫祭は毎年現在の暦で言えば10月31日の夜に始まりました。アイルランドと英国のドルイド祭司たちは、かがり火を焚き、作物と動物の犠牲を捧げました。また、ドルイド祭司たちが火のまわりで踊るとともに、太陽の季節が過ぎ去り、暗闇の季節が始まった。11月1日の朝が来ますと、ドルイド祭司は各家庭にこの火から燃えさしを与えた。各家族は、この火を家に持ち帰り、かまどの火を新しくつけて家を暖め、悪いシー(Sí、ケルト神話の妖精。なお「バンシー」とは「女の妖精」の意。)などが入らないようにしました。1年のこの時期には、この世と霊界との間に目に見えない「門」が開き、この両方の世界の間で自由に行き来が可能となると信じられていたからである。祭典ではかがり火が大きな役割を演じた。村民たちは、屠殺した牛の骨を炎の上に投げ込みました。かがり火が燃え上がると、村人たちは他のすべての火を消していきました。その後、各家族は厳粛にこの共通の炎から炉床に火をつけられました。(Wikipedia参照)
これがハロウィンの原型とも言われています。これがどう変わったのか不明ですが、サウィンは、生者と死者の境界が最も薄くなると信じられてに、幽霊、悪霊、精霊が街をうろつきはじめ、そのような幽霊達を追い払うために変装し、悪霊をなだめるために食べ物を提供するようなイベントへ変わってきました。
ハロウィンの習慣は、イングランド南部では17世紀以降、11月5日の火薬陰謀事件の記念日(ガイ・フォークス・ナイト)に置き換わり、廃れた。しかしながら、スコットランド・アイルランド・マン島・ウェールズでは引き続き広く普及しておりました。
今のハロウィンが広まる元は、アメリカにあります。
ハロウィンがアメリカの年鑑に祝祭日として記録されたのは19世紀初頭以降のことであります。
ニューイングランド(イギリス植民地時代のアメリカの通称)のピューリタンなどはハロウィンに強く反対する立場であり、19世紀になりアイルランドおよびスコットランドから大量に移民が到着するまでは、ハロウィンが本格的に定着することはありませんでした。ハロウィンは19世紀半ばまで特定の移民共同体の内でだけの行事として行われていたが、徐々にアメリカの「主流社会」に受け容れられるように、20世紀初頭には、社会的、人種的、宗教的背景に関係なく、アメリカのほとんどの人々に受け入れられ、東海岸から西海岸へ広まっていいきました。
1950年代には「トリック・オア・トリート」の合言葉が製薬会社や映画会社、テレビ局などの仕掛けもあり普及していきました。
そして、世界各国で軍事的・経済的に活動するアメリカ人が増えるのにともに、その行き先で、アメリカ風のハロウィンの風習も広が逝くことになりました。
(Wikipedia参照)
カナダでは、製菓会社がハロウィン用の宣伝を1860年代から始めたのが一番最初と言われていますが、その頃はカナダでもアイルランドとスコットランドからの移民流入してきており、1800年代半ばから後半にかけて彼らがカナダで催しました。
子どもたちがハロウィンで変装したと言う記録は、1898年にブリティッシュコロンビア州のバンクーバーで、北米では初めてです。(カナダで初めてではありません。北米で初めてです。)
トリックオアトリートという言葉が使われたいう一番古い記録は、1927年カナダ・アルバータ州のレスブリッジのものです。(これも、アメリカではなくカナダで初めて記録され手います。)
どちらにしろ、ハロウィンは1990年代から大人の間で人気が高まり、アメリカの普及と相関するように全カナダで広まっていきました。
1980年以降には現在のハロウィンと差異はなく、2014年にはカナダで10億ドル規模の産業になると推定され、クリスマスに次いで商業的に成功した祭日となっています。参照: The Canadian Encyclopedia (英語)
ご存知の通り、今年はコロナ禍で人々との互いの近距離接触はできるだけイベント行わないようにされてきています。
2010年10月5日、BC州の健康省大臣のボニー・ヘンリー博士により、Covid-19対策を施したハロウィンを楽しむようにガイドラインが発表されました。参照: Stay outside, give out candy with tongs, among tips from health officials for a pandemic Halloween – CBC News
今年のハロウィンは、最小限の社交性で、地元のトリックオアトリートを祝いましょう!
ポーチの明かりを消して、病気や自己隔離をしている場合は自宅で待機しましょう。
参考: Halloween – BCCDCウェブサイト(英語)
カナダ・ハロウィンの風物詩の1つと言われるのが、ハロウィン花火。
ハロウィンが前の10月25日頃から個人向け花火が解禁となり、10月31日までの個人向け花火の販売・購入・使用が許可されます。(市町村自治体毎に違います。リッチモンドは許可されていません。許可されている町は通常、役場に事前申請必要)
日本ではそういう制限がなく、夏の夜に花火をよく楽しまれていますが、北米でほとんどの地域では、個人向けの花火の販売・購入・使用は許可されていません。唯一このハロウィンの時期だけです。(なぜだかは不明ですが、元々の伝承のかがり火が由来すると思われます)
バンクーバーでは、12月25日の夜から10月31日の夜まで、爆竹を鳴らしたり、打ち上げ花火を上げたりする音が聞こえたり、花火を楽しむ人らを見かけるようになります。
初めてカナダにきたかたは、銃声?!っと思ってしまう方が少なくありません。そういう心配の相談をこの頃によく受けます。ハロウィンが近づいたら、たいがいそれらは花火です。
今年は2020年は、バンクーバーでは個人向けの花火の販売・購入・使用許可がおりていますが、2020年11月1日(今年のハロウィンの翌日)からずっと、バンクーバー市内での個人向け花火の販売・購入・使用全面的に禁止となります。来年以降は、許可をしないと言うことです。バンクーバーでのハロウィン花火は今年が最後です。
ですので、バンクーバーでハロウィン花火を楽しみにしている方々は最後の今年を思いっきり楽しもうという傾向があるみたいです。コロナ禍の状況でも。
とりあえず、ハロウィンに爆音を聞いてもあわてずにね。たいがい花火です。
火の元を用心、ご近所さんの迷惑にならないように、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、お楽しみください。
イベントが縮小されるとはいえ、ハロウィンはコスチュームを楽しみたい方が多いと思います。
バンクーバー市内でコスチュームが購入できる店を紹介!
カナディアンタイヤと同じグループ会社にある大手のコスチューム屋さんです。バンクーバーではなくノースバンクーバーにありますが、近辺ではコキットラム、サリーにもあります。
住所:
Website: https://www.partycity.ca/en.html
北米最大規模のハロウィンコスチューム専門フランチャイズチェーン。さすがハロウィン専門の大手、品揃えは豊富です。
注: 場所は毎年変わります。
今年は住所:
Website: https://www.spirithalloween.com/
https://www.facebook.com/127411710605042/photos/a.1076936232319247/1301332106546324/
ダウンタウングランビルストリート沿いにあるコスチューム屋さん。割とコアなアダルトっぽいコスチュームが多い感じ。
住所: 810 Granville St, Vancouver, BC V6Z 1K3
Website: http://merchantofdream.com/
ダウンタウンにある多彩な生地を売っている店ですが、ハロウィンコスチューム扱っています。コロナ禍でもオープンしていますが、店内で購入できる時間が限られていますので、ウェブサイトで時間を確認して訪れるか、オンラインショップで注文してからピックアップをするようにしてください。
住所: 337 W Hastings St, Vancouver, BC V6B 1H6
Website: https://www.dressew.com/
グランビルアイランドにある子どものコスチューム、ダンス衣装を専門に取り扱っている店です。オンラインで注文を強く推奨されています。
住所: 1496 Cartwright St, Vancouver, BC V6H 3Y5
Website: https://www.justimaginecostumes.com/
去年までは有名どころの店舗がありましたが、コロナ禍によって弊店となってしました。
のおばさんとこも割と多彩なコスチューム、しかもそこで改良してくれたりもするお店でしたが、今年はコロナ禍で弊店です。
あなたは、ハロウィンコスチュームは見つかりそうですか?
残念ながら、今年は大規模なイベントがほとんどキャンセルされ、沢山の人が集まることも禁止されました。
そう言っても、ハロウィン向けのイベントをメトロバンクーバー内随所で行われていますが、どこかに仮装して集まるようなストリートも今年は自粛されているはずです。もし行われているとしても、リスクが高いので調べません。ここでは安全対策を施されており、リスクが少ないイベント掲載していきます。
カナダプレイスにある体感型シアターは、今年もハロウィン向けの特別映像を上映しております。迫力ある映像、全身でお楽しみ下さい。
場所: 201 – 999 Canada Place, Canada, Vancouver, BC V6C
Website: https://www.flyovercanada.com/
コロナ禍により、PNEの伝統的なFrightNightsは保留になりましたが、代わりにスレイランドが開催。楽しみ映像イベント系が多そうですが、ウェブサイトでご確認を。
場所: 2901 E Hastings St, Vancouver, BC V5K 5J1
Website: https://www.pne.ca/slayland/
前述通り、コロナ禍により、PNEの伝統的なFrightNightsは行われませんが、創意工夫をこらし、ライブの不気味なキャラクター、ハロウィーンの装飾、小さなお姫様やゴブリンのための安全なトリックオアトリートを含む家族向けの体験型イベントです。詳細は、ウェブサイトでご確認を。
場所: 2901 E Hastings St, Vancouver, BC V5K 5J1
Website: https://www.pne.ca/treats/
Sea to Skyハイウェイを北へ進むとブリタニアビーチに昔鉱物を採掘していた後を利用した博物館があります。むかしの強大な施設・工場跡見学、坑道の一部にも入れたりします。そこで、今年もハロウィンイベントが行われます。
廃工場跡、坑道などをつかって、独特な雰囲気を最大限に利用したハロウィンイベントを楽しめることでしょう。
住所: 1 Forbes Way, Britannia Beach, BC V0N 1J0
Website: https://www.britanniaminemuseum.ca/
リッチモンドの西南側の小さな港町スチーブストンにある缶詰工場跡でハロウィンイベントが開催されています。
昔日本の移民が多く働いていたと言う缶詰工場跡を利用した博物館で、これも年代物の施設・機材を利用してハロウィンのおどおどしさを楽しめるようにしております。詳細はウェブサイトで。
住所: 12138 Fourth Ave, Richmond, BC V7E 3J1
Website: http://gulfofgeorgiacannery.org/events/once-upon-a-haunted-sea
毎年10月31日の午後3時〜午後5時の間に開催されているスチーブストンのトリックオアアートイベントです。
トリック・オア・トリートラーは日中にスティーブストンの通りに出て、40以上の参加企業を訪問しておやつを提供します。歩くガムボールマシンからリトルボーピープまで、かわいいものがあなたの通りを横切るかもしれません。近所の子供たちは、おやつ袋を持ってきて、怖くない楽しみ方をするように招待されています。
このイベントは雨でも晴れでも開催されます。
ソーシャルディスタンスや現地スタッフの指示を守って参加してくださいね。
このイベントは、コロナ禍のため中止されました。
場所: Steveston Village, Richmond, BC
Website: http://www.exploresteveston.com/news?eventId=4000035
かかしさんぽ
メトロバンクーバー南東部のサーリー市内にあるBear Creak公園で、ミニチュア列車が走っているのですが、COVID-19のため休止していましたが、このハロウィン時期だけ、臨時オープンされています。
10月の期間中は、ハロウィンをテーマにした2種類の乗り物を楽しむことができます。どちらの乗り物も同じコースで、スタートからゴールまでの所要時間は約10分です。かぼちゃ列車は、飾り付けされた森の中を走る家族向けの乗り物なので、子供向けです。一方、ハロウィーン・スクリーム・トレインは、怖がらせたい12歳以上の方向けです。
詳しくはウェブサイトで
場所: 13750 88 Ave, Surrey, BC V3W 3L1
Website: https://bctrains.com/halloween
せっかく日曜日の前の晩がハロウィンなのに、先述通り、コロナ禍で感染拡大を防ぐために各方面であらゆる努力や工夫が施されているため、去年ほど派手さ賑やかさははなくなることでしょう。
かといって、ハロウィンを楽しむ人々の気持ちは消えません。
どこかで仮装して集まるようなイベントも、非公式で開催されているかもしれませんが、ちゃんと新型コロナウイルスのリスク、自分だけでなく他の人にも与えるリスクをちゃんと認識した上で、自己責任でハロウィンを楽しんでくださいね。
ちなみに、翌朝は11月第1日曜日サマータイムが終わっていますので、いつも通り目覚めてもまだ真っ暗かと思います。間違えました。暗いはずが明るくなるのです。
時計の調整をわすれないでくださいね。
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