針葉樹の木々の間に張り巡らされたケーブルにぶら下がり、体ひとつで滑り落ちるスピード感。頬に当たる米栂やモミの木の香りの風、時には白い濁流の上を超えていく。
新しいスタイルのエコロジーツアー!

ホットな夏のウィスラー
日本から一番近いカナダの玄関口、バンクーバーから車で約2時間のリゾート地ウィスラー。
冬のリゾート地として、あまりに有名なウィスラーだが、夏だって色々なアクティビティーが楽しめる。広大なゲレンデは、マウンテンバイクルートに変わり、ATMツアー（四輪駆動のバギーで回るツアー）やパラグライダー、雪解け水の急流を下るラフティングなど、夏ならではの豪快なスポーツを体験しに人々が集まる。7月、8月にはビレッジを中心にコンサートをはじめ様々なイベントも開かれ、スポーツ以外のお楽しみも盛りだくさん

今注目のアクティビティーは？
今ウィスラーでは、子どもから大人まで参加できる新しいアクティビティーが話題だ。空高く伸びた針葉樹の木に取り付けられたケーブルをロープとハーネス（体を固定させる装具）を使い、ターザンのように木から木へ渡るジップトレックツアーだ。
ウィスラー山とブラッコム山の間を流れる渓谷の森に張り巡らされた10本のジップラインとよばれるケーブル。森の中に設置されたデッキから、ハーネスを装着して下方に設置されたデッキに向かってジップラインを伝って滑り降りていく。途中、渓谷の激流を越えたり、落差が大きい所では速度が最高で時速80キロ近くまで達するというから、かなりのスリルが味わえる。

体はしっかりとハーネスで固定させられているので、両手両足が自由に動かせるのも特徴。乗り物に乗っているというより、まるで空を飛んでいるような浮遊感が味わえる。

ジップラインの高さは60メートルから330メートル。最高速度は時速50キロにまで達する。
さらに刺激が欲しい人や既にジップトレックツアーを体験済みの方には、ジップトレックイーグルツアーがある。
こちらは、ベアーツアーよりも2倍近い高さがあり、ジップラインも北米一長い。また、最後のジップラインの終着点はウイスラービレッジまで届き、出発点のブラッコムから渓谷を越えて、ウィスラービレッジへもどって来るという迫力ツアーだ。

夏料金は半額！
今や高級リゾートのウィスラーだが、夏場の宿泊料金は冬のシーズン料金と比べて、半額近くなることが多い。高級リゾートらしく、ほとんどのホテルやコンドミニアムには温水プールやジャグジーが完備され、また豪華でセンスの良いインテリアで出迎えてくれる。
　 2010年の冬季オリンピックを控え、ますます注目度が高くなるウィスラーを、一足お先に体験してみては？