海外ならではの「プライドパレード」
(通称、ゲイパレード)は大人気! |
8月最初の週末は、ロングウイークエンド(連休)でした。
一年のうち気候が最も良いこの時期は、各地の行楽地は大賑わい。したがって一部では交通渋滞なんかもみられます。もちろん日本ほどではありませんが、バンクーバーアイランドを結ぶフェリーは予約がなければ、次の便を待つ覚悟は必至。キャンプ場は数ヵ月前から予約がいっぱい。シーズンオフのウィスラーでさえ、連休はホテルもなかなか取れないようです。
なかなか暗くならないバンクーバーの夕暮れ |
それでは、わざわざ混んでいる所へ出かけるのがおっくうな私や、予約を取りそびれたような人たちはどうしているのでしょうか?ありがたいことに、夏のバンクーバーはたいていどこかしらでイベントがあるのです。この4連休中にあったイベントは花火大会、日系のお祭り「パウエル祭」、同性愛者による「プライドパレード」、どれも毎年地元の人にはお馴染みです。さて私は14年ぶりにバンクーバーの花火大会を見に行ってきました。
ロマンチックなバンクーバーの花火 |
花火が行われたのは、ダウンタウンにあるイングリッシュベイ。夜7時頃になると、まるで川が流れるかのごとく人々がビーチに向かって歩いていきます。日没が遅い夏のバンクーバーでは、花火の開始時間が10時過ぎ。それでも夏休み中の連休とあって大盛況。夕日がウェストバンクーバーの山並みに沈む頃には、イングリッシュベイのビーチは人、人、人・・・。そして海上には大小のボートで埋めつくされました。
バンクーバーの花火大会が日本と違うのは、縁日のような屋台がみられないこと。公共の場での飲酒が禁止されているので、見かけるのはホットドックスタンドかアイスクリーム屋さんくらい。それでも、観衆の気分が開演にむけてヒートアップしてきているのが伝わります。ドーンという合図とともに花火が上がり、同時に音楽も演奏されます。まるでダンスしているかのように、リズミカルな花火が次々と上がります。時間はほんの15分ほどですが、音楽に合わせて打ちあがる花火はストーリー性があってドラマチックでした。ただ「美しく」だけでなく、なにか心にうったえかけてくるような感動的なバンクーバーの花火でした。「冷えた生ビールと焼き鳥があればさらに言うことなしだよね」と、私の心の声もうったえてましたけどね。