カナディアンライフ

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冬の夜の家路を灯すイルミネーションに癒される


椙村 邦子
椙村 邦子 (すぎむらくにこ)さん
愛知県春日井市出身・45歳

バンクーバーに居住して14年。
スキーのインストラクター、歌手、商社派遣社員、通訳などの経歴をもっている。現在はフリーライター。
将来はバンクーバーに住む日本人女性のためのカウンセラーになる夢をもっている。
にぎやかな雰囲気ならナンバーワンの家。
にぎやかな雰囲気ならナンバーワンの家

カナダの冬が苦手だという人が多いけど、私はそうでもない。スキーという趣味があるのも理由のひとつだが、クリスマスのデコレーションやライトアップされた家々を見るのが楽しみだからだ。家だけでなく、コンドミニアムやアパートメントのベランダの窓などにも飾り付けが見られる。あの、キラキラと電飾をまとった家々が並んだ通りを車で走ると、憂鬱な雨の日も気持ちがワクワクしてくるから不思議だ。

初めて、知人に、「イルミネーションツアーに行こう」と連れて行ってもらった時は、「ツアーだなんて大げさな〜」と思いつつ、そのド派手な電飾の家を目の当たりにしてびっくりした。そして派手な飾りつけだけでなく、色々と趣向を凝らしているところが多いのだ。タイマーで人口雪を降らせているところ、バックヤードを縦横微塵にミニトレインを走らせたり、幻想的なBGMが流れて華やかな中にも厳かな感じがするなど、実にみなどれも個性的。中には毎年テーマを決めてデコレーションを変える家もあるという。

この家は数分おきに人口の雪が降ってきた。
この家は数分おきに
人口の雪が降ってきた。

何が一番驚くかというと、まるでアミューズメントパークのように飾られた家たちは、ごく普通の家なのである。とりたてて、豪邸やお屋敷ではないのだ(お屋敷だったら、かえって飾りつけが大変かも?)そして、住んでいる人たちも普通の家庭のように思われる。中には、電飾の取り付けが得意な職種に従事している人がいるのかもしれないが、ほとんどの家では、家族やその友人たちが総出で取り付けしているようだ。いわば手作りのデコレーション。だからなのだろうか、この冬空の中でも心が温まるのは?


ミニチュアトレインが光のレールを走る。ミニチュアトレインが光のレールを走る。

こうして、人に連れて行ってもらって以来、翌年からは自分でどこに気合の入ったイルミネーションの家があるかをリサーチ(毎年新聞で発表されたり、専門のウェブサイトがある)して、わざわざ出かけるのが冬のお楽しみとなったわけである。
新聞には登場するほどでなくとも、住宅地にある我が家の近所でも、けっこうライトアップしている家が多い。日が暮れるのが早い冬の日は、とりたてて豪華なイルミネーションでなくても、家路を照らしてくれる灯りは、ぽっかり心暖めてくれていいもんだ。

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