アメリカ 留学体験記

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会社を辞めてアメリカに賭けました。(最終回)


今月の写真
梶野 靖之(かじののぶゆき)
愛知県出身−岩手県立不来方高等学校卒業。10年間の社会人生活を経て27歳で渡米。現在はワシントン州・クラーク大学に在籍中。趣味は裏道散策と写真撮影。将来はアメリカ永住が目標なれど、当面は英語の習得が目標。
ブログアドレス 
http://nkajino.exblog.jp/

私は昨年の11月、1年8ヶ月のアメリカ留学を終え帰国の途についた。

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当初の予定では2年間の留学予定であったが、諸般の事情もあって早めの帰国となった。ただ、その留学はとても意味深いものであったと振り返る

留学というのは長さ短さが重要なのでなく、そこで過ごした深さが大事なのだと 教わったことがある。もちろん長い年月を掛け、夢を実現することも立派な留学であるが、留学をしたからといって必ずその先に未来がある保障は無い。あるのは留学をしたという事実と、留学をして何を得たかという結果である。

私が留学した年は2006年の3月10日。

順調に進んでいた仕事や結婚を考えていた彼女もいたが、悩みに悩んでそれを振り出しにし、夢であった留学を決意した。

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アメリカ留学とそこで学べるという人生経験に自分の未来を委ねたのである。

だが、留学といっても私の場合は、4年生大学の卒業や大学院を卒業して博士になるという目標でなく、ただ単純に「アメリカで生活したい」というものであった。そういった考えはもっと早い年齢の時に行うべきものなのであろうが、「いつでもできる」とか、「今はまだその時期でない」という夢に距離を置いた考えを持っていた為、どんどん年齢を重ねていった自分がいた。

私的なことであるが、私には5歳年上の兄がいる。
この兄は19歳でアメリカへ渡り、その後アメリカ人女性と結婚して通信会社に勤務する1児の父である。

私にとってはアメリカに賭けて成功した先駆者でもあるが、渡米してから15年間の間には、当初はお金がなく、空き缶拾いでデート代を捻出したり、生活費の足しにメキシコ人の方たちと山奥で植林したりと、アメリカ生活での「光と影」を 最も経験した人物でもある。

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そんな兄と共に生活できたアメリカ生活がとても大きな経験であったと思う。
自分の知らない世界と、知ろうとしなかった世界は自分から進んで行かない限り、知ることは出来ないのであろうと学んだ。

私は今、帰国して新しい仕事を始め、新しい道へと進もうとしている。
履歴書に書ける様なことを手にすることはなかったが、それでも貴重な時間であったと感じている。もしこれから留学を考えている人がいるのであれば、意思さえあれば道は拓けるのだと伝えたい。

会社辞めてアメリカに賭けました。という連載もこれで最終回となるが、 海外へ踏み出す一歩の心は今もなお最終回ではない。

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