カナダは初めて訪れた国で、私にとって何もかもが新鮮だった。そんなカナダで、ESLとTECの授業を受けて自分の中でたくさんのことが変わったと思う。中でも一番変わったと思うことは、諦めないで頑張ろうとする力がついたことだ。
ESLとTECクラスを受けることは、私にとってかなりのチャレンジだった。
自分は英語のスキルも大してないのに、クラスメートのほとんどが流ちょうに英語を使っているので、今まで自分がいた世界とはかなり違う空間。
初めの1週間は本当にたいへんでつらくて、くじけそうになった。
でも、自分がカナダに何をしに来たのかを見つめ直して、やり遂げた。
だから、TECクラスを卒業したときは、達成感でいっぱいでたまらなかった。
さらに、カナダのデイケアセンターで実習ができたことは非常に有意義だった。
実際に、英語を使ってデイ・ケアセンターで先生たちのお手伝いをする。それは本当にすばらしいことで、思った以上に子供たちに愛着を持ってしまって、別れるときはすごくつらかった。
私はいまだに子供だけれど、実習生としてデイケアセンターへ行って、こんな頼りない私に子供たちは頼ってくれるんだと自信が少しついた。そして、少しの期間、子供たちから“先生”と呼ばれて、うれしかった。
だから今は、カナダへ来てよかったと思う。