アメリカ 留学体験記

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僕の友達に一人、凄い子がいる


川田圭介さん
川田圭介
兵庫県立星陵高校卒。ノースキャロライナ州Mars Hill Collegeを経てアーカンソー州のHenderson State Universityに入学。Athletic Training専攻。趣味はバレー、サッカー、バスケ、野球、テニス、ゴルフなど。将来の目標は日本のプロスポーツチームのトレーナーになり、“いいお父さん”になること。
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3か月の夏休みを利用しての日本での生活にも慣れてきた近頃。
友達と会っては、彼らの成長に驚くこともあり、また、お互いの変わらない何かが昔の関係そのままを映し出すようでおもしろい。

高校卒業から2年半くらい経っただろうか。
当時は漠然としか考えてなかった社会というものが、この一時帰国によって嫌でも感じざるおえない状況になってきた。僕も後2年ないし2年半で大学卒業。その後の進路は自分の中でうっすら描けてると思うが、実際は、自分でも分かってないのが正直なところ。

学生の間は一心不乱に勉学、経験を積めばいいと思っていた。いや、今でもそれが一番だと思っているが、知らずに先の不安に押しつぶされそうになる。

今回は、留学の長所を書きたいと思う。元来、あまり留学のことについて楽観的に言わない僕だが、思うことはたくさんある。アメリカに日本人留学生など何万人といるわけだが、その中でも目的を持ってアメリカの大地に降り立った人は、他の人と違うプレッシャーと常に戦うことになる。つまり、やり遂げなければこの留学の意味がないと思う切羽詰まった決意。それこそが、伸びる要素。言い換えれば、がんばれる要素だと思う。

僕はアメリカで日本人の友達とはほとんど会う機会がない。故に、一般的な日本人留学生を知らないわけだが、自分の思いや経験からも言えることもある。*

僕の友達に一人、凄い子がいる。例え僕が頑張ろうともできない目標を打ち立て、見事留学期間中に成し遂げた子が。1年という交換留学期間で、アメリカの有名な土地、それにヨーロッパ諸国をすべて回るという目標を持ちアメリカに舞い降りた。それは並大抵な苦労ではないはずだった。コスト削減で、女性には危険なグレイハウンド(長距離バス)を駆使し、ありとあらゆる有名都市、国立公園を回り、2学期が終了してから夏休みを利用してヨーロッパのバックパックツアーで諸国をめぐった。

一聞、色々な土地巡れて、楽しそうで羨ましいと思うに違いないが、苦い経験の方が多かっただろうと思う。2学期間という短い期間で目標を達成したいという思いから、疲れた体に鞭を打ち、一人旅を続けていた。

そんな彼女が1年経ってようやく、「ただ今母国に到着しました。今となっては全てが夢のようです」と言ったのを読んで胸が熱くなった。

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目標があるからできる。絶対に達成するという気持ちが、その子をここまで動かした。そういう意味でも、人生の数年という短い間アメリカに身を置けるという利点を生かして、目標をしっかり見据えて生活したい。それを、僕の友達が言葉なしで教えてくれたような気がした。

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