アメリカといえば“先進的”というイメージがあるが、カナダとアメリカを比べると、アメリカの方がずっと保守的な例はたくさんある。その一つの例がセックスに対する考え方だ。
アメリカでは、現在、公立中高校の3分の1が、結婚するまでセックスをしないことを建前に性教育を行っている。
(アメリカの十代の約半数がセックス経験をもっている。2006年)
一方カナダでは、「いくら、結婚するまで純潔を守りなさいと言ってもムリ。それよりは、妊娠と性病を防ぐための教育をした方がいい」ということで、実践的な性教育が1970年から行われている。
この実践的な性教育を1970年にカナダの公立中高校で始めたのは、今年で78歳になるスー・ジョハンソン(Sue Johanson)さんだ。カナダでは知らない人はいない有名人で、セックスに関することなら、言葉を濁さず“何でも”スバリと教えてくれるので、とても人気がある。
正看護婦の資格をもつジョハンソンさんは、中高校で始めた性教育が大評判になり、ラジオ番組とTV番組を通じて30年近くセックス相談を行ってきた。
現在ジョハンソンさんは、アメリカのOxygen TVでライブのセックス相談を行い、ズバリと答える性教育でますます人気を集めている。ちなみに当番組は、ヨーロッパ、ブラジル、イスラエルなど20カ国でも放映されている。
ジョハンソンのインタビュー
www.cbc.ca/thehour/videos.html?id=728646021