個性的な店が立ち並ぶガスタウンを歩いていると、大きなボタンと針の可愛らしいオブジェがひときわ目をひく。店内に一歩足を踏み入れると、そこには黄色を基調としたポップな空間が広がっており、数えきれないほどの様々なボタンや、オーナー手作りのボタンを使ったオブジェが並べられている。中でも注目すべきは、ピンクのリボンとボタンで装飾されたスニーカー。これは乳がん撲滅運動のシンボルとして、オーナーのコリーンさんが作ったものである。店に立ち寄った際にはぜひ見てもらいたい。
彼女が店をオープンしたのは13年前。「小さい頃からボタンが大好きだったのに、1つも専門店がなかったから自分で始めたのよ」と彼女は笑顔で語ってくれた。しかし当時はまだインターネットも普及していなかったため、ボタンの収集も大変だったそうだ。ドイツ・フランスに500通以上もの手紙を送り、少しずつ集めていくことで、当初は引出し1つ分しかなかったボタンも、今や9000種類を超えるまでになった。
訪れる客のほとんどは地元の人で、驚くことに、その20%が男性なのだそうだ。というのも、ここでは男性用のシャツのボタンや素敵なカフスボタン、またスカルなどのモチーフのパンクテイストなボタンまでも手に入れることができるからだ。
一口にボタンと言っても、服につけるだけでなく、アイデア次第で色々な楽しみ方ができる。カーテンや鏡などに付けてインテリアとして利用することもできるし、カードやギフトのラッピングに使っても喜ばれるだろう。また、ピアスや指輪の材料も売っているのでお気に入りのボタンと組み合わせて、世界に1つしかないオリジナルのアクセサリーを作るのもオススメ。何といっても、値段がお手頃なところが魅力的である。
不思議なことに、店内に並ぶ様々なボタンを見ていると、次々とアイデアが溢れてきて「何か作ってみたい!」という好奇心が湧いてくる。実際に、この日も絶えずお客さんが入ってきて、みんな目を輝かせながら、自分のお気に入りのボタンを探していた。ガスタウンに立ち寄る際にはButton Buttonをチェックするのをお忘れなく!きっとあなたも今まで知らなかったボタンの魅力に気づけるはず。