大国アメリカと、そのアメリカの隣にいるカナダは、象とネズミに例えられることが多い。
強さをひけらかしてごり押しするアメリカと、同じ土俵では太刀打ちできないものの簡単には屈しないカナダ・・・。そんな現実を反映した実話がある。
カナダの大西洋岸にあるニューファンドランド州の港湾担当官が、沿岸を航行しているアメリカの軍艦に無線連絡した。
カナダ人
このままだと衝突するので、航路を南に15度変更してください。
アメリカ人
そちらが航路を北に15度変更したらどうなの?
カナダ人
できません。あなたの方で航路を南に15度変更してください。
アメリカ人
私はアメリカ海軍の艦長だ。再度言う。そちらが航路を変更することをおすすめする。
カナダ人
Noです。再度言います。あなたの方で変更してください。
アメリカ人
こちらは、アメリカ大西洋艦隊で第二に大きいUSSリンカーン号で、3隻の戦艦、3隻のクルーザー、数隻の支援艦を連れて航行中だ。そちらが航路を北に15度変更することを要求する。もう一度言う。北に15度だ。さもなければ、我が艦隊の安全のために攻撃する。
カナダ人
こちらは灯台だ。どうするかはそちらに任せる。