オバマ大統領誕生!カナダ人の反応は?


 

「世界はアメリカのリーダーシップを必要としているだけでなく、より優れたリーダーを必要としている。だからこそ、我々はバラック・オバマの勝利を願うのだ」
グローブ&メール紙(カナダを代表する日刊紙。選挙に先駆けた記事)

「イラク戦争以来、我々カナダ人はアメリカ人に惚れ込むことができなかったけど、人種の壁を超え、希望を象徴するようなバラック・オバマが登場したおかげで、アメリカに対する見解が確実に大好転し、ちょっぴりうらやましい気がする」
ドン・チェリー(カナダで大人気のアイスホッケー解説者)

「我々は、その国のリーダーを見てその国の価値を決める傾向がある。アメリカとは親密でいたいけど、ブッシュ大統領の時は無理だった・・・カナダ人はアメリカの選挙に対して知的な興味を抱いていただけではなく、感情的にかかわっていた・・・カナダ人はオバマを“平和の人”であり、アメリカの理想を形にしたような人であると見ている。その反対に、ブッシュ大統領は歴史上最悪の大統領で、“悪い虫歯”のようだった。これで悪い虫歯が痛むことはもうない」
マイケル・アダムス(世論調査会社エンバイロニックス 社長)

「ジョージ・ブッシュも、ディック・チェイニーも、ドナルド・ラムズフェルドも、その他のアメリカのリーダーたちも、世界中で嫌われている・・・オバマが勝利したことで、失われていた世界の民主主義の本拠地としてのアメリカの輝きが復活する」
アンガス・リード(カナダを代表する世論調査会社 社長)

「カナダ人は、アメリカで行われていることが、カナダの未来とは切っても切り離せないことを知っている。カナダではブッシュに対する嫌悪感が本当に強い・・・オバマの勝利で、アメリカ人同様にカナダ人も、未来に対して楽観的になることができる」
マイケル・フェルマン(サイモンフレーザー大学歴史学者)

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カナダは今が得!


 

カナダドルの価値が瞬く間に下がった。
カナダの経済はアメリカよりもずっと安定しているのでなんとも不可解だ。カナダドルはつい最近まではアメリカドルとさほど変わらなかったのに、10月28日の時点でカナダドル1ドルは、アメリカドルにすると約78セントにしかならない。一頃と比べて20%以上下がったことになる。

安くなったカナダドルは、カナダに旅行や留学する人にとってはこの上ないグッドニュースだ。エイビーロードの「海外旅行市場調査2007」によれば、北米を旅行した日本人旅行者の平均旅行総額は38.1万円だが、旅行会社がカナダドルの価値をそのまま反映させた値段を出したとすれば30.5万円になるはず!
留学に関していえば、円をカナダドルに換算して授業料や生活費を払うのだから、確実に20%は安くなったわけだ。

一方、日本からモノを輸入しているカナダの会社にとってドル安はつらい。そのしわ寄せは、当然ながら消費者にもやってくる。今まではカナダドルが高かったおかげで日本車も値下げがあったけど、来年は日本車がまた高くなるだろう。

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