カナディアンライフ

カナダ留学無料カウンセリング日本人一人ぼっち   By Kahoru Noonan(かほるヌーナン)

騒がしい湖



暖かくなると赤い帽子と腹巻をまとうパープルフィンチ(Purple Finch)
暖かくなると赤い帽子と腹巻をまとうパープルフィンチ(Purple Finch)

自然の目覚まし

この小さな田舎町に居ると人の声よりも動物や自然の声の方が良く聞こえる。冬の寒い時期は鳥たちも森に行くより家の周りを巡ったほうが餌にありつく可能性が大なのでヒッチコックの「鳥」という映画にできそうなほどたくさんの鳥が集まってくる。幸いな事に可愛い顔をした綺麗な色の鳥たちなので見ていると心が和む。

最近の朝の目覚めは鳥たちがベランダに撒いてある餌を突っつく音から始まる。夜の内に気温がさがって氷と一緒にベランダの木に引っ付いた餌を突付くので、コンコンと結構大きな音をたてる。朝6時過ぎから始まるのでたまらない。でも取り合えずその音で起こされてしばらくベッドの中でウトウトするのがパターン。 そのボーッとしている時間に今日一日を「さあ!始めよう!」と気合を入れる。


気温の変化で突然氷が割れる湖気温の変化で突然氷が割れる湖

騒がしい湖

自然の声といえば家の前の湖は毎日の表情が違うし、聞こえる声も毎日違う。湖に表情や声があったなんてここに引っ越してくるまでは知らなかった。 でもその「声」に多少閉口してしまう時もある。というのは湖に張っている氷が気温の上下によって割れたり、氷同士がぶつかって大きな音をたて、びっくりして思わず窓から覗いて爆弾でも落ちたのでは。。。と心配になることがある。 この「声」は一日中続くので夜寝入りにバーンと大きな音で目がすっきり覚めてしまうことがある。もう少し暖かくなると氷が溶け出すので今度は爆弾ではなくて、グラスの中のサイダーと氷のカラカラという音に変わるだろう。湖が騒がしいなんて贅沢な悩みなのかもしれない。

家の前の天然スケート場
家の前の天然スケート場

氷上スケート

冬の楽しみの一つに湖での氷上スケートがある。今年は暖かい日があって、完全に氷った湖の表面が少し溶けて、次の日にまた寒くなるとまた氷るので表面がびっくりするぐらい滑らかになった。去年までは表面がでこぼこでスケートをすると転んでばかりだったけど今年は私のペンギン歩きもちょっと「スケートをしている」様に見える。(と願う)

冬眠から覚めたアライグマ(Raccoon)
冬眠から覚めたアライグマ(Raccoon)

家の前の湖はボンエコーという州立公園に続いていて、原住民が書いたという壁画がはっきり見える大きな岩がある。ある日スケートをしていると大学のアウトドアサークルの部隊が来て湖を歩いて渡ってその巨大岩を登ると言って準備万端張り切っていた。天気も良いしそんなに寒くもない。湖を歩いて渡る経験やいつもはカヌーでしか近寄れない壁画の側でホットチョコレートを飲む経験はカナディアンであっても中々できるものではないと主人は言う。 またしても自分が自分であることに感謝。

記事提供:ウェスト トレック ツアーズ
かほるさんご夫婦が経営参加するツアー会社です。 バスで行く、ロッキーマウンテン、ウィスラー、ビクトリア、トフィーノ、シアトル、ポートランドの旅で一生忘れない思い出を作ってください。 www.westtrek.com

Kahoru NoonanKahoru Noonan(かほるヌーナン)
東京都出身。
日本で勤めていた車関係の会社で出会った一人のカナディアンがきっかけとなり、彼らの文化をもっと知りたくて2002年冬に初めてカナダに来た。とは言え、そのカナディアンの友達が住んでいるのはカナダの東側のオンタリオ州。ガイドブックを見てみると冬のオンタリオはとても寒そうだったので、厳寒にはならないカナダの西側バンクーバーにある英語学校に通うことに決めた。 ツアーで行ったシアトルで現在の夫と出会い、夫の経営する会社でボランティアとして働く事になる。ロッキーマウンテンツアーにガイドとして添乗するようになってから、カナダの自然の偉大さに次第に魅了されていった。2003年5 月に住んでいた家が火事になり、「湖のある家に住みたい」という夫の希望もあって、オンタリオ州に居を移す。バンクーバーに会社がありながらインターネットで会社をオペレートするという変わった方法で会社を維持経営。 家探しの間の約1年間をオンタリオ州Perthに住む夫の父親と同居。この時から夫の父親は大親友となる。2005年2月に念願の湖の上の家を購入後、日本人は私だけという、自然があふれたオンタリオ州の人口200人の小さな町クロイン(CLOYNE)に住むようになる。 kahoru@westtrek.com

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