ご近所さんからいただいた誕生日プレゼント
ご近所さんからの誕生日プレゼント
2011年のクリスマスは前日になってやっと雪が降って少しだけ積もった雪がどの家にも飾られているデコレーションを美しく引き立てていた。北米ではクリスマスは1年で最も重要視される休暇だけど新年の休暇は1日だけなので、年越し蕎麦に紅白歌合戦、除夜の金、御節料理に御屠蘇、羽根突きや凧揚げといった風情はまったくない。それでもここから車で行ける距離のニューヨークのタイムズスクエアの年越しのお祭りは余りにも有名なので一度は行って見ようと思う。
ある日仕事から帰ってくると家の前に小包が置いてあった。開けてみるとご近所さんからの誕生日プレゼントが入っていた。一度も彼らに自分の誕生日を教えた事は無いので不思議だったけれど、暖かい革の手袋と一緒にいつもの散歩コースで出合った時に撮られた写真をポストカードにしてプレゼントしてくれた。なんて暖かいプレゼントなんだろう!私は高そうな革の手袋よりも感動してしまった。このポストカードは来週には日本の両親と弟に届く事になりそうだ。
湖の上の手作りスケートリンク 湖の上の手作りスケートリンク
仕事がお休みの日に犬と一緒に家の前の湖の周りをいつものように散歩していたら、途中にあるビーバーポンドと呼ばれる小さな池の上でスケートリンクを作っている人に会った。まるでメジャーで正確に測ったかの様な長方形のリンクは多少の凸凹が見えるものの1人で3時間かけて作ったにしては上出来だ。この辺りでは水深が浅い湖はすぐに氷るので雪かきをすればアイススケートを楽しめる。家の前の湖は残念ながら大きくて水深はオンタリオ湖の次に深いのでなかなか氷らない。それでも毎年2月になると氷の厚さが十分厚いのを確認してから手作りリンクを作る。スケートをするためと言うよりも、氷った湖の上でホットチョコレートを飲むためにやっているようなものだけれど。。
完全に氷る前に美しいメロディーを奏でる湖の上の氷
湖の奏でるメロディー
先にも話した様に家の前の湖は水深が深いのでなかなか氷らない。岸に近い浅い部分は氷るのも早く、薄く張った湖の氷の下で魚が泳いでいるのを見ることもできる。とても冷たそうに見える氷の下の湖で元気に泳ぐ魚ってどんな肌をしているのだろうと、鳥肌を立てながら眺める事もしばしば。
毎年の事なのだが、湖が完全に氷る前には小さな氷が寄り添ってカラカラコロコロと音をたてる。それがとても口では表現できないような神秘的な音で、毎年この時期になると寒いにも関わらず窓を前回にして湖の奏でるメロディーを楽しむことにしている。自然と言うのはこちらが耳を傾けたり目をこらそうとすればその期待を裏切らないものだ。