２月も早半ば、立春も過 ぎ、暦の上では春ですが、ここ最近は少し気温が上がってきたようです。まだ森や林の木々も細い枯れ枝のオブジェのようですが、よ おく見ると、新芽のつぼみがいつの間にか大きくなっています。
我が家の梨の木も、たしか にしっかり花芽が育っています。毎日毎日バタバタ過ごしている中で、季節は確実に少しずつ少しずつ動いているのですね。昨日は鳥 が巣作りのための枝を運んでいました。
家の中で水栽培していたク ロッカスは可愛い紫の花を咲かせてくれました。ちょっと目を凝らしてまわりを眺めれば、どこそこにも春の訪れを見つけられます。
日本はこの季節は年度の切 り替わり、卒業、入学、就職など、いろいろなことに区切りをつけて、また新しいスタートに向かう時期ですね。カナダに長く居ると その感覚は鈍くなってしまうのですが、家族や友達などの声を聞くと思い出す一種独特の慌ただしさや期待感を思い出します。わが 姪っ子も中学受験中。私の家族とは全く違ってよく勉強する子なので、きっと志望校に合格するでしょう。それにくらべて我が家の子供は…とかんがえるのは止めにしておきます。（＾＾；）
ここでは受験、という一種独特の緊迫感は少ないけれど、日本ではこの時期はまさに一喜一憂の大戦場状態でしょうか。学校レベルの良い悪いは大きな問題のよ うに思われる方もおおいとは思いますが、卒業して、社会に長く生きていると、学校レベルは関係ないことに気が付きます。それより大切なことは、何を学び、何を培い、自分を育ててきたか、ではないでしょうか。何でも吸収できる若い時間、今になって思えばどれ ほど貴重な時間だったでしょう。
その時間がなくなって初めて気がつくたくさんのこと、もっと学びたかったという思い。もっと挑戦したかったという思い。大人になってからでも学びはいつで も出来ますが、哀しいかな、年令と共にチャレンジしたいことに制限がついてしまうのもまた事実。我が家の子供達にも、いま、とい う貴重な時間を大切にして、果敢にチャレンジしていってほしいな、と願います。
皆さんのご家庭はバレンタ インで盛り上がりましたか？ これもまた赤いハートが飛び交って？春の芽生えを感じますね。雨が続くとうっとおしくて、ちょっと 気が滅入りますが、雨上がりの潤んだ土や木々もまた良いものです。
汚れてもいいように長靴を 履いて、雨上がりの散歩も楽しいですよ。のんびりポテポテと歩きながら、小さな春を見つけてみませんか？
アイウエオな毎日 その28 By Michelle Igarashi 
Michelle Igarashi