今回は俳句ではありません。上手にまとめられなくて短歌になってしまいました。
3月11日がやってきました。日本人なら誰もが忘れられない日になりました。
あの未曽有の大惨事からはや1年、信じられません。まだついこの前の事のようです。海外にいると感覚も薄れがちになりますが、まだ被災地では生々しい傷跡が残っています。この先のめどがたたないことがまだ山のようにあります。被災地の方々はどのようなお気持ちでこの1年を過ごされたのでしょうか。私は4月末から5月初めまで短い間でしたが、ボランティアに行かせていただき、被災者の方々と共に生活しました。そこでは、みなさん、出来る限り前向きに、私達に笑顔をみせてくださっていた気がします。しかしその裏で、どのような悲しさ、厳しさ、不安さに耐えておられたことでしょう。夜中眠られずになんども避難所の外を歩いたり、診療所に来ていた方はたくさんおられました。いまは少しはお休みになられているでしょうか。人は生きている限り立ち止まってばかりいられません。もちろん、時には立ち止まって再考したり、休んだりは大切です。でも、ずっとそうしているわけにはいきません。いま、被災地の方々はどのような思いを胸に歩んでおられるのでしょうか。
被災地の方々と連絡をときどき取らせていただいていますが、私的にいろいろあり、今年に入ってから連絡がまだできていません。最後の手紙では、被災地の方もそれぞれに何かをしよう、と動き出されている様子が伺え、すこしうれしくなりました。またお手紙を出して、被災地の今を知りたいと思っています。
3月に入って少し寒の戻りでしょうか。寒い日が続きます。山頂には新雪が見えます。スキーヤーやスノーボーダーの方たちにはうれしい限り、ですね。寒桜はもうほころび始めているのでしょうか。今年はまだみていません。これからの花の季節が楽しみです。被災地にも花の香る春がやってきます。幾春も新芽をだす木々のように、傷んだ大地にも命が芽生え、癒されてゆきますように。