夏真っ盛り
庭になった変な形のかぼちゃ
今年の夏は例年に比べるとものすごく暑い夏になった。毎日記録を更新していて7月の中旬で30度を越える日が多く、オンタリオに引っ越してきて6年経つけどこんなに暑い夏は初めてだ。夜の8時を過ぎてもまだ暑いので夕食の後に時間をおいて湖に飛び込むのが日課となった。昼間のうちはモーターボートやジェットスキーが爽快に走り去るこの湖も夜になるとひっそりとしていて、泳いでいるとまるで湖を独り占めしている様な気分になる。
寝室の真正面から昇る太陽
朝日に起こされる朝
この時期の日の出は湖の対岸から顔を出す。夜の間暑いので窓とカーテンを開けて寝てしまうと自然と朝日に毎朝起こされることになる。眩しくて目が覚めるとそこには今顔を出したばかりの朝日がとても美しく輝いている。6時半に起きれば仕事に間に合うように朝食と身支度ができるけど、5時には朝日に起こされる。そのまま1時間くらいベッドの上でダラダラするのも悪くない。
ハンモックでお昼ね
ハンモックに揺られて
湖にせり出した家のベランダにはカゼボ(Gazebo)という小さい窓だらけの部屋があって夏にはその部屋で過ごす事が多くなる。休日の朝は朝食をカゼボに運びゆっくりと食べる。湖を眺めて風を感じながら読書やお茶を楽しむ。部屋にはハンモックもかかっていてボートが通った後の湖のサザナミを聞きながら昼寝をするのは本当に幸福な気分になれる。
夜には美しい星空を眺めながらそのまま寝てしまうこともあるけど、大抵は寒くなって寝室に戻る羽目になる。
落ち込む事もあるけれど
一年で最後の税金通知を一斉に郵送した後は私の仕事が物凄く忙しくなる。小さなタウンシップとは言えここには5千を越える避暑地の家がある。郵便局で受け取る税金を払うための小切手入りの封筒は毎日100通を越えて、封を開けるだけでも大変だ。導入している税金の為のコンピューターソフトはもう完全に把握しているけど、小さなタウンシップなので受付も兼ねている私は一番初めに電話を受けなくてはならない。
税金の事だけではなく、道路、騒音、建物、安全、ペット、風紀、などなどあらゆる事で苦情や意見の電話が毎日たくさん鳴る。私の仕事はその電話を専門の人に繋ぐことだけれど、言伝をするにもだいたいの内容を聞かないといけない。法律などの事になると専門知識が無い私にはチンプンカンプンで電話口で舌打ちをされる事もある。そんな事でたびたび落ち込む事もあるけれどそれも経験と思ってやるしかない。
そしてたまに「名前は何ていうの?私の税金についての質問にとても分かり易く説明してくれてありがとう」などど言われると本当に嬉しい。タウンシップオフィスで働きたかった一番の理由は「地域の人の為になりたかった」なのでその願いが叶っている事がものすごく嬉しくてその一言で1週間はウキウキ気分で居られる。
鏡の様な湖面に映る朝日