向こう側からの眺め
誰も居ない対岸の丘でピクニックディナー
今年の紅葉は例年と比べて素晴らしく色が綺麗だった。誰かがカラカラ天気の夏の後の紅葉は綺麗ではないと言っていたけど、木には木の周期があるらしくて人間の言う事はまったくあてにならない時もある。
秋に入るとすぐ冬支度を始めなくてはならない。普段は水辺に置いてあるモーターボートも冬が来る前にガソリンを使いきって陸に上げる。
そこで!ある日思いたってボートのガソリンをほとんど使いきるために仕事から帰ってから夕食を持ってピクニックディナーに出かけた。目的地は家の前の湖の対岸の丘。ボートでしかたどり着くことのできないコテージの光が夜になると見えるけれど丘は広い範囲にあるので人様の家の側を通らずにピクニックディナーをすることができた。
家の反対側から見る普段は見ることのできない夕日
一度も行った事がなかったその丘は野いちごや見たことの無い草が生えていた。だいぶ前に誰かがキャンプファイヤーを焚いた痕跡はあるものの、この辺は人間よりも動物のテリトリーに違いない。
家からは綺麗な朝日を毎日見る事はできるけど夕日は見ることができない。だからこそ、この日対岸から見た夕日は想像以上に美しく見えた。
紅葉1
紅葉シーズン
9月の初旬から色付き始めた紅葉は日に日に美しさを増していった。普段は見られないピンク色に染まった木の葉や銀色に輝く木の葉っぱ。なんの目的で木々が色を変えるのかは分からないけどこの時期は通勤の道でさえとても美しくて感謝したくなる。日本からこの紅葉を見に行くツアーがあるのもうなずける。
ハンティングシーズン
この辺りに住む多くの人がハンティングを楽しむらしい。熊、鹿、ムースなど狩りの規定が厳しく決められていて熊狩りの期間と鹿狩りの期間、ムース狩りの期間は別々に定められている。職場の仲間にも女性ながらにハンティングを楽しむ人、16歳の女の子がハンティングのライセンスを取ったりと一年に何度も無い狩りのシーズンを楽しむカナディアンがこの辺りにはたくさんいるらしい。
この家には狩りをする人は居ないので銃は置いていない。リスを脅かすBBガンというパチンコ玉が飛び出す銃は見たことがあるけれども実際に狩りに使うライフルはまだ見たことが無い。東京出身の私には想像もできないが、狩りはカナディアンの娯楽の一つらしい。獲物が取れなくてもハンティングキャンプで刈り仲間と一緒に寝起きをしたり食べたり飲んだり話に盛り上がる事の方が狩り自体より楽しみにしている人も多いと言う。