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ユネスコ遺産 トーテムポールが息づく クィーンシャーロット島


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クイーンシャーロット島

太平洋の荒波が押し寄せるBC州クイーンシャーロット島は、1万年ほど前からハイダ族が住み着いていたと言われ、今も、彼らが作ったトーテムポールが数多く残るユネスコ世界遺産地となっている。
トーテムポールは、書き文字を持たなかった先住民族が、祖先から口伝に伝わってきた歴史や物語を形に表したもので、カナダ杉と呼ばれるレッドシーダーで作られている。レッドシーダーは、住居や衣類をはじめ、交通手段であったカヌーの素材であり、先住民族の生活に欠くことができないものだ。クイーンシャーロット島も一時はレッドシーダーの伐採が進んだが、ハイダ族を中心とする自然保護運動が実り、現在は国立公園保護区に指定され、天をつくようなシーダーを多く残す自然の天国になっている。


クイーンシャーロット島

クイーンシャーロット島には、今も1400名ほどのハイダ族が暮らし、その歴史が世代から世代へと語り継がれている。
トーテムポールは、その土地にあって力を発揮するのであって、博物館に保存されたりしたものは、その力を失うという。クイーンシャーロット島の神秘の森を訪れたとき、トーテムポールはあなたに何を語ってくれるだろう。


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