トロントの観光名所のひとつでもあるハイ・パークは141ヘクタールの面積をもつ広大な公園で、動物園もあり毎年100万人以上が訪ているが、毎年4月になると地元のトロントっ子が集まって日本風の花見をするようになってきている。とは言っても、カナダでは屋外でアルコール類を飲むことが禁じられているので宴会まではできないが、桜の木の下に座って和気藹々とパーティーを楽しむ姿は、お花見そのもの！

さてこのハイパークの桜だが、実は、日本政府がカナダとの親交のシンボルとして贈ったものなのだ。
昔、カナダに住む日本人はバンクーバーに集中していたが、第二次大戦の際にBC州奥地や他のカナダの地区に強制移動させられた。その際、トロントに移った日本人を地元の人たちが暖かく受け入れてくれたことに感謝した東京都が、1959年にトロント市に2000本の染井吉野桜を贈った。その後も、何回かにわたって日本から桜が寄贈され現在に至っている。

予報によれば、今年は4月20日過ぎから桜が満開になるそうなので、20日と21日の週末はハイ・パークに行ってお花見パーティーに参加しよう！