ロードランナー
野生のロードランナー
アリゾナ州は見所がいっぱいある。来るたびに新しい発見が待っていてまた訪ねたいなと自然に思わせてくれる不思議な場所だ。
ドライブの途中に変わった形の鳥に出会った。子供向けのアメリカの漫画の中に出てくる「ロードランナー」という鳥だ。それまでは漫画の中に出てくる空想の鳥だと思っていたので本物がいるとはびっくり。
4(Four)コーナー--- 全米の中で4つの州が1点に
あるのはこの場所だけ。 アリゾナ州、ユタ州、
ニューメキシコ州、コロラド州の境
漫画の中では「ミンミ、ミンミ」と泣きながら長い足をすばやく回転させて走るロードランナーは以外にも足が短くて小さい鳥だ。もちろんミンミとは鳴かずに長い尾っぽと短い足で道路を一瞬で横切って行ったので写真に収める事ができたのは本当に嬉しかった。
カナダに来て初めてウッドペッカーを見て「ウッドペッカーって漫画の中だけじゃなくて本当にいるんだ~」ととぼけた事を言っていた10年前が懐かしい。
インディアン
北米にはたくさんの原住民(インディン)が住んでいる。アメリカやカナダは基本的に彼らがずっと住んできた土地を奪っている形になるので彼らは国への税金を免除され、教育費は負担しなくても良いなど利点がある代わりにリザベーション地区内に住まなくてはならないなどの制約もあるらしい。
私が今住むカナダのオンタリオ州には「アルゴンキン」「ヒューロン」「イロクオイ」というインディアン部族が昔定住していて、ヒューロン族は絶滅してしまった様だけれど今でもアルゴンキンやイロクオイを祖先に持つ人がいるらしい。
アメリカのアリゾナ州には南側にアパッチ族、北側にはナバホ族という大きなインディアンの部族が今でもリザベーションの中で生活をしていて、素人目にもこの人はインディアンの血が入っていると分かる顔立ちをしている。アリゾナに住んでいる人はアパッチ族とナバホ族の顔の違いまでわかるそうだ。彼らは広大なリザベーション内に住み、外に働きに出たり牧畜を営んでいたりする。
昔インディアンが住んでいた洞穴
アリゾナには昔インディアンが住んでいた洞窟が幾つも残っていて、そこへ観光へ訪れると石とビーズで作られた綺麗なネックレスやピアスを売っているナバホ族の人たちがたくさんいた。
彼らはだんだんと社会に進出してきたらしく、参加した洞窟ツアーの会社を運営しているのがナバホ族の人だった。政府の保護だけで生きてきた時代とは違ってきているのかもしれない。
サボテンに住む鳥
ピーチフェイスパロット
アリゾナの親戚の家の前には大きなサボテンがあって、その中に何と鳥が住んでいると言う。可愛い桃色の頬をしたその鳥はオウムの一種でアフリカから来てあまりの居心地の良さにアリゾナに住みついたんだよと教えてもらった。はるばるアフリカから来てアリゾナに定住の地を定めたこの鳥はその顔と同様に声も可愛い。となりの鉄製の電柱をトントン突付くキツツキ(ウッドペッカー)と競争するかのように可愛い声で鳴いていた。