カナディアンライフ
カナダ留学無料カウンセリング日本人一人ぼっち   By Kahoru Noonan(かほるヌーナン)

トロント大洪水 その1



ブランプトンで遊ぶ

   普段は究極のド田舎に住む私はカナダで一番大きな都市トロントにある日本領事館に行くため、トロントからバスで約30分ほどの町 「ブランプトン」 に住む親戚の家にお世話になることにした。
   大自然を求めて都会に住む親戚が私の家を訪ねてくることはあっても、私が都会を訪ねることは滅多に無いので上げ膳据え膳のおもてなしを受けた。
   多国籍文化のカナダなので近所の人は人種も肌の色もさまざま。バンクーバーに居た時は比較的中国人や韓国人のアジア系の人種が多かったような気がするけど、このブランプトンはインドから来た人が多い気がした。
   ブランプトンにある私の大好きなオルガニックの品物を売る店はカナダの他のどの都市にも見られないくらい大きくてまさに欲しかった物が全て手に入った。この店一つで4時間は楽に時間を潰すことができる。そして連れて行ってもらったバッフェ形式のレストランは今までに見たことの無いほど広くて200種類以上の食べ物やお菓子が並んでいて目にも楽しいレストランだった。特に感動したのがお刺身。お刺身はサーモンとスズキとシメサバの3種類しかなかったけどカナダではありがちな一度冷凍した物を解凍した変な食感や味はまったくなかった。

トロントで遊ぶ

   日本人は他の国のパスポートを同時に所有する事はできないので私はカナダの市民権は取らない。5年ごとに永住権の延長申請をしなくてはならないけど日本のパスポートを放棄するよりずっとましだと思っている。カナダは素晴らしい国だし尊敬もできる、でもやはり日本は私のルーツであり国民性は他のどの国より素晴らしく他のどの国より尊敬できる。日本国民である事を誇りに思う。
   カナダに来て約10年、今までノホホンと日本の政治に関わってこなかったけど日本国民として選挙に参加すべきだという友達の意見にごもっともと思いトロントにある日本領事館で在外選挙の登録に行く事にした。この登録をすればトロントよりも近いオタワの日本大使館でも選挙ができるらしい。
   当日はこの日の為に会社に休暇願いを出したカナダ人のアイリーン、フィリピン人のウィニーと私の女性3人でトロントに行く事になった。バスに乗ること30分くらい、ダウンタウントロントに入っていくバスから見えるCNタワーが印象的だった。その日は蒸し暑かったので地上を歩くよりもPATHという地下を通っていくことにした。PATHを通ればダウンタウンの中心地のビルは外に出ることなく全て行き来できる。たくさんのレストランやお店は見ていても飽きる事が無いし冬の寒い日や雨の日にももってこいだ。その時点では後から起きる大災害は思いもよらなかった。。。

トロント大洪水 その1

トロント毎年恒例のイベント「サマーリシャス」で

   PATHを通って日本領事館のあるビルに入り10分ほどで手続きが終わった。さあトロントで遊ぼう!まずはお昼ご飯を食べる事にした。トロントでは毎年一定の期間 「サマーリシャス」(夏Summerと美味しいDeliciousデリシャスを掛け合わせたもの)と言って数多くの高級レストランやホテル内のレストランが破格の値段で料理を提供する。丁度その期間中だったのでグルメのアイリーンがこれを見逃すわけが無い。どの高級レストランも普段は50ドルくらいするであろうランチが20ドル、料理は美味しく、サービスも雰囲気も悪くない。アイリーンは木の香りの赤ワイン、ウィニーはライトビール、私は花の香りの赤ワインでお昼から盛り上がった。だんだん空が曇ってきたもののまだその時には後から起きる大災害は想像もつかなかった。。。
次号へ続く

庭に実った甘くて美味しいさくらんぼ

庭に実った甘くて美味しいさくらんぼ

家の前に遊びに来たカナダの国鳥ルーン

家の前に遊びに来たカナダの国鳥ルーン


 記事提供:ウェスト トレック ツアーズ
 かほるさんご夫婦が経営参加するツアー会社です。 バスで行く、ロッキーマウンテン、ウィスラー、ビクトリア、トフィーノ、シアトル、ポートランドの旅で一生忘れない思い出を作ってください。 www.westtrek.com

Kahoru NoonanKahoru Noonan(かほるヌーナン)
東京都出身。
日本で勤めていた車関係の会社で出会った一人のカナディアンがきっかけとなり、彼らの文化をもっと知りたくて2002年冬に初めてカナダに来た。とは言え、そのカナディアンの友達が住んでいるのはカナダの東側のオンタリオ州。ガイドブックを見てみると冬のオンタリオはとても寒そうだったので、厳寒にはならないカナダの西側バンクーバーにある英語学校に通うことに決めた。 ツアーで行ったシアトルで現在の夫と出会い、夫の経営する会社でボランティアとして働く事になる。ロッキーマウンテンツアーにガイドとして添乗するようになってから、カナダの自然の偉大さに次第に魅了されていった。2003年5 月に住んでいた家が火事になり、「湖のある家に住みたい」という夫の希望もあって、オンタリオ州に居を移す。バンクーバーに会社がありながらインターネットで会社をオペレートするという変わった方法で会社を維持経営。 家探しの間の約1年間をオンタリオ州Perthに住む夫の父親と同居。この時から夫の父親は大親友となる。2005年2月に念願の湖の上の家を購入後、日本人は私だけという、自然があふれたオンタリオ州の人口200人の小さな町クロイン(CLOYNE)に住むようになる。

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