2020年9月7日(月)はレイバーデーで、祝日となります。(カナダジャーナルのオフィスもお休みをいただきます)
レイバーデーは、9月第1月曜日にカナダ全州でお祝いされる法定休日です。この三連休が終わると、Back to School(新学期)や End to Summer(夏の終わり)というイメージがある方も多いのでは。
アメリカでも同日が祝日となります。ちなみに、カナダのスペルは “Labour Day” ですが、アメリカは “Labor Day”です。日本では11月23日が勤労感謝の日で祝日となりますが、英語になるとLabor Thanksgiving Day となり、北米の “レイバーデイ”と”サンクスギビングデー”を合わせた祝日となります。
こちらの記事では、知っているようで知らなかったLabour Dayについて、調べてみましたのでシェアします。
目次
レイバーデーは1882年、アメリカ、ニューヨークで中央労働組合(The Central Labor Union)により始まりました。そもそもこの祝日の意味は、労働者たちがアメリカの繁栄や労働者の健康のために、労働法の見直しのストライキを行ったり、あらたなルールを創るためのムーブメントの日として誕生しました。現在もストライキなどあるようですが、どちらかというと大規模なパレードやイベントなどにより、労働者やその家族を労ったり、コミュニティーでお祝いしたりするエンターテインメント性が強くなりつつあるようです。
ストライキ写真 by Kirstie Shanley
カナダでは、1872年にトロントで起こった印刷関係者のストライキが、レイバーデーの出来るきっかけになった様です。ストライキは”Nine Hours Movement”と呼ばれ、一日12時間労働を9時間に減らすという目的のもと行われたそうです。結果としては、ストライキに関わった多くの人々は職を失い、トロントを離れなくてはいけなくなりました。しかし、1872年以降、最終的に印刷業界の労働組合は”一日9時間、週54時間労働”という要望を受け入れることとなり、北米で短時間労働を実現した先駆け的なグループとなりました。
リソース:https://www.thecanadianencyclopedia.ca/en/article/origins-of-labour-day-feature
その後も、カナダの歴史上で様々なストライキがありましたので、気になる方は調べてみてくださいね。
リソース:https://canadianlabour.ca/uncategorized/why-unions-history-labour-canada/
つぎに毎年開催されるレイバーデーのパレードやイベントについて紹介していきたい思います。
トロントで1872年から毎年行われている20,000人が参加するLabour Day Parade. トロント・ヨーク地区労働協議会(Toronto & York Region Labour Council)が中心となり、大規模な行進パレードが開催されています。労働協議会に賛同している一般の人々が、より働きやすい環境をつくるためのプログラムの変更を政府に対し抗議します。
リソース:https://www.labourcouncil.ca/labour_day_parade
トロントでの行進パレードの写真 by United Steelworkers
もうひとつ、大規模なパレードといえばアメリカ、ニューヨークで毎年行われているLabor Day Parade /West Indian Day Carnivalです。こちらは200万人規模のカーニバルで、カリビアンの歴史や文化、食べ物や音楽などをお祝いする祭りだそうです。カーニバルの衣装やにぎやかな音楽で、ブルックリンの街が一年で一番カラフルになる日と言われています。
リソース:https://ny.curbed.com/2019/8/27/20834984/labor-day-west-indian-day-parade-2019-brooklyn
カーニバル写真 by Quoc Doan
BC州では、トロントやニューヨークのように大規模なパレードは残念ながら行われていませんが、レイバーデイのロングウィーケンドには毎年様々なイベントが行われています。2020年はほぼすべてのイベントがコロナウイルスの影響でキャンセルとなってしまいましたが、2019年に行われたイベントをいくつかご紹介します。
・Richmond World Festival
・Summerset Music & Arts Festival
・Richmond Sunflower Festival
・Shipyards Night Market
・Richmond Night Market
上記にも述べましたが、今年のイベントはほぼすべてキャンセルされていますが、以下のイベントに関しては、入場制限や他のルールを設けたりして開催予定です。
※チケットの購入に関して、カナダジャーナルでは責任を負いかねますので、詳しくはご自身での確認をお願いいたします。
※BC州政府は現在、50人以上の規模で行われるパーティーやイベントを企画したオーガナイザーに最大$2000の罰金を科すと発表しています。また、50人以上の規模のイベントに参加し、注意を受け、それに抵抗した個人にも最大$200の罰金が科される恐れがあります。この取り決めに関しましても、カナダジャーナルでは責任を負いかねますので、ルールに従いながら、各イベントへの参加をご検討いただきますようお願いいたします。
もともとはアメリカからはじまったレイバーデー。労働組合による労働者をねぎらう祝日です。今年2020年は、コロナウイルスの影響で残念ながら大規模なパレードや多くのイベントは中止となってしまいましたが、新生活が始まる前の3連休ということで、カナダにいる方々はゆっくりと連休を過ごして頂けたらと思っています。また、日本からこれからいらっしゃる方々は、来年以降のパレードやイベントを是非楽しみにしていてくださいね!
2020年のカナダの祝日についてはこちら
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