特集−一面記事
  カナダニュース カナダでボランティアをしょう。  

テレビはアメリカのドラマ
ラジオは大人向けヒット曲番組が一番人気

カナダでは、テレビもラジオもアメリカの代表的な局の番組が受信できる。カナダ人は毎週平均して11.6時間テレビを見ているが、国内制作の番組を見る時間は40.2時間、アメリカの番組を見る時間は59.8時間で、アメリカ番組の人気が高い。

テレビ番組の中で一番視聴率が高いものはニュースである。ニュース番組に限っては圧倒的に国内局の人気が高いが、それでも3人に1人はカナダの局よりもアメリカの局が流すニュースを好んでいる。ニュースに次いで高視聴率の番組はドラマで、1対4の割合でアメリカ番組が好まれている。続いてバラエティー/ゲーム番組とコメディーの視聴率が僅少差で2位と3位になっており、どちらもアメリカ番組に対する人気が圧倒的に高い。
ニュースに次いでカナダ局の方が人気のある番組は、スポーツと音楽だ。カナダのスポーツ局が好まれる理由は、野球、フットボール、バスケットボール、アイスホッケーなど、カナダチームの試合を中心に放映するため。音楽番組については、トロントで生まれたポップス専門局「マッチミュージック」が、カナダのヤング層に根強い人気をもっていることによる。

カナダ人がラジオを聞く時間はテレビを見る時間とほぼ同じで、週あたり11.7時間となっている。
テレビとは逆に、ラジオ番組は国内局の方がアメリカの局よりも人気が高い。最も人気が高いのは大人向けのヒット曲番組で、以下、ナツメロ、CBCの番組(カナダ国営放送)、カントリー、トークショーと続いている。リスナー参加型のトークショーには、アメリカのリスナーが電話をかけてくることもよくあり、国境を超えたディスカッションが行われている。 (出展:カナダ統計局)

住宅ブームが止まらない
100万ドル以上の高級住宅の需要も急上昇

カナダの住宅ブームは続く一方で、一戸建て住宅やコンドミニアム(高層マンション)の値段が上がり続けている。
昨年から今年にかけて、カナダの住宅平均価格は6%上昇し、23万7900ドルとなった。今年、値上がりが最も激しいと予想されているのはエドモントン(12%)で、以下、ケベックシティ(11%)、ケローナ(10%)、バンクーバー/ハリファックス(8%)、モントリオール/オタワ/ビクトリア(6%)、サスカトゥーン(5.5%)、カルガリー(5%)、レジャイナ(4.5%)、ウィニペグ(3%)と続いている。

住宅ブームのなかで目立つのが高級住宅の人気で、今年カナダ全国で売買された高級住宅は、昨年同時期と比べて40%も多くなっている。
高級住宅の定義はその都市によって異なり、トロントでは150万ドル以上(約1億4100万円)、バンクーバーでは100万ドル以上(約9400万円)、カルガリーでは90万ドル以上(約8500万円)、ハリファクスでは40万ドル以上(約3800万円)、ウイニペグでは30万ドル以上(2800万円)の家が高級住宅と呼ばれている。 高級住宅の売買状況を主要都市別にみると、カルガリーは昨年の3倍、ウイニペグは2倍、トロントは48%増、ハリファックスとバンクーバーは46%増となっている。

売買数前年比では下位に入っているものの、実際に売買された高級住宅数が最も多いのはバンクーバーで、今年初半期の売買数は739軒にのぼり、トロントの288軒、カルガリーの110軒などと比べて一段と多い。
バンクーバーの一戸建て住宅の平均価格は約40万ドルで、過去3年間で23%値上がりした。バンクーバーで売買される物件の4分の1はコンドミニアムで、特にウォーターフロントの高価なものの人気が高い。しかし、ウォーターフロントの開発が進み、新築できる土地がなくなってきたことから、ダウンタウンにあったオフィスビルをコンドミニアムに改築したり、取り壊してコンドミニアムを新築する例が多く見られるようになっている。

カナダ住宅ブームのトレンド

  • 好景気と低金利に支えられ、初めて住宅を購入する「ファーストタイム・バイヤー」が住宅ブームを継続させる第一の原因になっている
  • より大きくてグレードが高い家に移る「ムーブアップ・バイヤー」がかつてない勢いで市場に参入している
  • 団塊の世代による高級住宅の需要が急上昇している
  • 高級住宅地では売り物件が少なくなり、売り手市場となっている
  • 賃貸し住宅への投資が減少する

(出展:リマックスカナダ、ロイヤルラページ)

結婚適齢期のカナダ人550万以上が独身主義

独身の1600人のカナダ人(28歳から54歳までの女性と、30歳から54歳までの男性)を対象に行った調査の結果、将来的に彼らが結婚する可能性は少なく、生涯独身で過ごす可能性がひじょうに強いことがわかった。この結果から計算すると、生涯独身のカナダ人は550万人以上にのぼることになる。
カナダでは、30歳以上の未婚者が結婚する率は年齢とともに高くなるが、50歳を超えるとほとんどゼロになる。
調査の結果をまとめた担当者によれば、「多くのカナダ人にとって、結婚は人生のなかで最も重要な目的ではなく、幸せを求めることと結婚は別なことになってきている」という。
また、若い独身のカナダ人は、今までの慣習的な結婚に対して魅力を感じておらず、同棲していても、結婚には至らないケースが多くなっている。

年齢
人口に対する%
20-24歳
■7%  □11%
25-29歳
■36%  □12%
30-34歳
■62%  □12%
35-39歳
■73%  □11%
40-44歳
■82%  □10%
45-49歳
■86%  □8%
50-54歳
■90%  □6%
■最低一回結婚したことがある人
□独身を通すと思う人
婚姻経験者と独身者の幸福度比較
カップルでいること
■1%  □14%
結婚
■12%  □44%
子供を持つこと
■11%  □32%