特集 - 一面記事
カナダニュース

移民法を改正して外国人季節労働者を導入?
住宅業界と観光業界の人手不足に対応。

ブリティッシュ・コロンビア州政府は、州内の人材不足に対し、外国人技術者を導入して補うことを提案しており、連邦政府に移民法の改正案を提出した。この改正案につき同州キャンベル首相は、「好景気のおかげで、何十億ドルにも及ぶ住宅建設事業が続いているが、明らかに技術者の数が不足している。また、観光業界でもエントリーレベルの人材がかなり不足している。これらの解決策として、国内で技術者を育成すると同時に、外国人技術者を導入することを連邦政府と共同で考えている」と語り、新改正案には、季節労働者の受け入れ案が含まれていることも明らかにした。

昨年暮れのブリティッシュ・コロンビア州の失業率は、過去30年で最低の4.9%となり、昨年の雇用率は前年比で4.3%伸びてカナダ最高の伸びを示した。 キャンベル首相によれば、外国人労働者を必要としている地域は州全土にわたり、 ヨーロッパ人、アジア人、アメリカ人、メキシコ人などを主な受け入れ対象としている。

 

写真:hotel

ホテルの予約はお早めに!

カナダの観光業は今後数年確実に伸び続けると予想され、今年のホテルの占有率は一昨年比62%増、昨年比64%増が予想されている。これに伴い宿泊費も上がり、今年の全国の平均宿泊費は116ドル(2004年110ドル、2005年113ドル)。2年後には全国平均占有率が67%となり平均宿泊費は129ドルとなる予定。

観光業の伸びが最も著しいのはブリティッシュ・コロンビア州で、バンクーバーの今年のホテル占有率は70%で平均宿泊費は125ドルとなっている。

ホテル占有率と宿泊費
 
2002
2003
2004
2005
2006
バンクーバー
63%
62%
67%
60%
70%
$118
$113
$119
$122
$125
ウィスラー
55%
52%
53%
55%
56%
$208
$202
$199
$202
$207
西部カナダ
61%
59%
62%
65%
66%
$110
$109
$113
$114
$117


コカコーラをもっと飲めば、
カナダとUSのフレンドシップが回復する?

写真:pepsi&cocacola

カナダとアメリカは国境を隔てた兄弟と呼ばれているが、ブッシュ大統領の政策が原因で、兄弟仲に亀裂が生じている。

昨年11月から12月にかけて、18から24歳のカナダ人2979人を対象に行われた調査の結果、82%がブッシュ大統領に対して好意をもっておらず、好意をもっているのはわずか28%に過ぎないことがわかった。

ちなみに、アメリカに好意をもっている人のコーラの好みを調べたところ、25%がぺプシコーラを愛飲し、30%がコカコーラファンであることがわかった。

また、調査に参加した85%が、「カナダ政府は教育、医療、雇用など、国内問題を最優先すべき」と答え、外国の天災、貧困、戦争などの救済に賛成した人は15%。70%が、「カナダの軍隊は平和維持の目的で活動すべきで参戦すべきではない」と答えた。調査を行ったドミニオン・インスティチュート(www.thedemocracyproject.ca)のルディヤード・グリフィス氏(エクゼクティブディレクター)は、「世界に貢献することをモットーとする若いカナダ人が、外国の救済に関心をもたないのはカナダ人らしくない」と結果を憂えた。

 

人口の約20%が喫煙者

カナダでは公共の場所での喫煙が禁じられているが、喫煙者は15歳以上の人口の約20%にあたる510万人に上る。性別にみると、15歳以上の男性の22%が喫煙し、女性の17%が喫煙している。州別にみると喫煙者が最も少ないのはブリティッシュ・コロンビア州で(15%)、他の州では19%から24%が喫煙者となっている。

 

都市に集中する移民
人気ナンバー1シティはトロント

外国からカナダに移り住む移民の多くが都市に集中しているが、今後11年に、カナダ最大の都市であるトロント居住者の半数以上がビジブル・マイノリティー(白人以外)になり、西部カナダ最大の都市であるバンクーバーでは約半数がビジブル・マイノリティーになることが予想されている。

カナダ統計局によれば、今後11年にカナダ全人口のうち21%がビジブル・マイノリティーとなり、ビジブル・マイノリティー人口のトップ3は、トロント(51一%)、バンクーバー(49%)、モントリオール(19%)。

ビジブル・マイノリティー数(単位千) 人口当たりの割合(%)
 
2001
2017
2001
2017
カナダ
4038
7121
13%
21%
トロント
1753
3194
37%
51%
バンクーバー
741
1261
36%
49%
モントリオール
454
749
13%
19%

 

アルバータ人は働き者

カナダの祭日は1年間に9日あるが、祭日を増やすことに賛成している人は77%で、20%は祭日増加に反対している。反対が最も強いのはアルバータ州で、賛成が最も強いのは大西洋岸州(ニュー・ファンドランド州、プリンスエドワード・アイランド州、ニュー・ブランズウィック州、ノバ・スコシア州)。

祭日を増やすことに賛成
ブリティッシュ・コロンビア州
72%
アルバータ州
65%
サスカチュワン・マニトバ州
76%
オンタリオ州
81%
ケベック州
76%
大西洋州
82%

 

カナダの祭日
1月1日 ニューイヤーズ・デー
3月第4金曜日 グッドフライデー(聖金曜日)
5月第4月曜日 ビクトリア・デー
7月1日 カナダ・デー(建国記念日)
8月第1月曜日 州記念日
9月第1月曜日 レイバー・デー(労働者の日)
10月第2月曜日 サンクスギビング・デー(感謝祭)
11月11日 リメンバランス・デー(終戦記念日)
12月25日 クリスマス

 

ユーザー率はアメリカがトップ。
ブロードバンド使用率はカナダがトップ

世界25カ国のインターネット使用調査を行うワールドインターネット・プロジェクト(WIP)によれば、世界中でインターネットの使用率が一番高いのはアメリカ(18歳以上の人口の76%)で、カナダが2番目(72%)となっている。なお、ブロードバンド(高速インターネット回線)の使用では、カナダは66%で1位となり、アメリカは17位になっている。

カナダのインターネット使用率を州別に見れば、アルバータ州がトップで76%、オンタリオ州が75%、ブリティッシュ・コロンビア州が74%となっており、ユーザーの75%は自宅に1台以上のコンピューターをもっている。

なお、カナダ人インターネット・ユーザーの52%はオンラインでショッピングしたことがあり、この傾向はますます増えている。

カナダ人の72%がインターネットを使用。
カナダ人の85%がオフィスやその他の場所よりも家庭でインターネットを使用。
カナダ人の56%は週当たり5時間以上をインターネットで費やす。
カナダ人の61%がインターネットを5年以上にわたり使用してきた。
カナダ人家庭の85%は子供もインターネットを使用している。
カナダ人のインターネットユーザーの74%が電話に費やす時間を短縮した。

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