ピープルカントリー、オンタリオ
ブルージェイズ観戦でカナダに触れる
親子そろって野球を見るのは、今も昔も北米の夏の風物詩だ。夏のトロントでは、スカイドームを本拠地とするトロント・ブルージェイズの試合は見逃せない。ギラギラと輝くオンタリオの陽射しを浴びながら、Tシャツ姿でホットドッグをほおばり、地元ファンと一緒にブルージェイズを応援すれば、カナダの夏を体感すること間違いなし!
ライブ・エンターテイメント
トロントは、カナダのエンターテイメントの中心でもある。コンサート、オペラ、ミュージカル、バレエ、モダンダンス、ブロードウェーのヒット作、一流スターが出演するショーなどが上演されている。食事をしながらライブ・ミュージックを楽しめるジャズ・ハウスやタバーンと呼ばれるパブも良いだろう。一流プレーヤーが目の前で演奏するようなレストランや、ピッチャーでビールを注文して、デキシーやカントリーを聞きながら、陽気に騒ぐタバーンがいたるところにある。
小都市巡りでカルチャー体験
オンタリオは、近代カナダ建国の中心地でもあり、人々の生活に伝統を感じる。そんなオンタリオの生活文化を体験するなら、観光地ではない小都市を周るのがお薦めだ。大都市の周りには、人口が数10万人の小都市が多く点在している。こうした小都市までのどかな田園風景のなかを旅すれば、洗練された文化と素朴さがミックスされたカナダの素顔が見えてくる。南部オンタリオは、ワインの産地としても有名なので、のんびりとワイナリー巡りをしても良いだろう。カナダのワインは甘くフルーティーな味が特徴で、その質が国際的にも認められるようになってきた。また、凍ったぶどうから作るアイスワインもこの地方で作られている。アイスワインは年々人気が高まっている高級ワインだが、日本ではまだ入手するのが難しいので、この機会にたっぷり飲んでみると良いだろう。
開拓時代を今も感じるアルバータ
カナディアン・ロッキーを見ずにカナダは語れない
ロッキーとは「岩」(Rocky)の意味で、文字通り岩山だ。山のふもとが針葉樹林に覆われているものの、ふもとのすぐ上から頂上まで切り立った岩が露出している。その雄大なスケールと恐ろしいほどの迫力は、見るものから言葉を奪ってしまうほどだ。山と山の間を流れる緑白色の急流や、魔法の鏡と化したかのようなトルコ石色に美しく反射する湖も、山の景観とあいまってカナダの代表的なイメージになっている。ロッキー山脈は動物の宝庫でもあり、熊を始めエルク、ムース、マウンテン・ゴートなどを多く見かける。
ロッキーの観光は、バンフやジャスパーを拠点にして数日かけて周るのがお薦めだ。
カルガリータワー
カルガリーのシンボルになっているタワーで、1988年に開催された冬期オリンピックでは世界で最も高い聖火トーチとなった。現在でも、カナダデーなどの祝日には聖火がともされている。地上525フィートの高さから、カルガリーの町はもちろん遠くロッキー山脈まで見渡せる。
> www.calgarytower.com
カルガリー・スタンピード
ロデオはアメリカだけのイベントではない。アルバータはテキサスにも似たウエスタン文化が特徴で、カウボーイ・ハットやブーツ姿を街中で良く見かける。そのウエスタン文化を象徴するロデオ大会が、アルバータでは数多く開催されている。なかでもスタンピード・ロデオは、アルバータが誇るナンバー・ワン・ロデオだ。カナダ最大のロデオでもあり、開催期間中は町中が普段にも増してウエスタン・ムードになる。ロデオ大会の種目は荒馬乗りからブル・ライドやワゴンレースまですべてそろい、参加するライダーはアメリカの有名ロデオ大会を周るプロたちだ。カナダ出身のライダーも多く、彼等にひときわ高い声援が上がることは言うまでもない。今年は7月7日から16日まで開催され、カジノやカントリー・ミュージックのコンサートなど各種のイベントも行われる。
> www.calgarystampede.com
アウトドア天国ブリティッシュ・コロンビア
美しい自然に恵まれたバンクーバーは、アウトドア・ライフ愛好家にとって絶好の環境だ。ヨットやカヤックがダウンタウンを眺めながら楽しめるし、本格的な登山ができる森林にも事欠かない。そんなバンクーバーに住む人たちが、より自然なアウトドア環境を求めて出かけていく場所がある。それがバンクーバーの沿岸に散在する島々だ。州都があるバンクーバー・アイランドのように大きな島から、個人が所有する小さな島までその数は無数にあり、住民の多い島にはバンクーバーからフェリーも出ている。
オーシャン・エクスプロレーションズの
ホェールウォッチング