カナダはウィンター・スポーツのメッカだ。東部カナダでは11月も半ばになると冬の気配が感じられ、ロッキー地域ではすでに冬となる。気温が温暖な太平洋岸地域では一月遅れで冬がやってくる。
熱いハートで冬を楽しむケベック州英語圏とは一味違った文化をもつフランス語圏のケベック州は、遊ぶことにかけても他の地域とは違った"熱心さ"をもっていることで知られている。ケベック州の冬のシンボルとの言えるのが2月に開催されるウィンター・カーニバルだが、 "北米のパリ"と呼ばれるモントリオール北部のロレンシャン高原では、11月の末からウィンター・レジャーが始まる。標高1000mの山が連なるロレンシャン高原は、森林と無数の湖が点在する自然の宝庫で、ロマンチックな白銀の世界を旅するには格好の地域だ。 ロレンシャン高原へは、モントリオールからは車で90分、オタワからは車で2時間。途中のドライブはおとぎ話にでてくるような村が目を楽しませてくれる。 ロレンシャン高原には20以上のスキー場があり、東部カナダを代表するウィンター・リゾートだけに、アメリカやヨーロッパからの観光客も多く、ローレンシャンの一番北部に位置するモン・トランブランはダウンヒルのスキー場としても有名。スノー・モービルや犬ぞりなどレジャーも充実している。 ロレンシャン最大のスキー場であるモン・トランブランは、北米東部地域でナンバーワンにランクされ、ベース地域から頂上まで優れた施設がそろっているので、あらゆるアクティビティーが楽しめる。(www.tremblant.ca)
2010年の冬季五輪開催地となったウィスラー&ブラッコムは
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豪華なアウトドア・アドベンチャー・パッケージ手作りプランで楽しむのも良いが、地元のカナダの旅行会社が選りすぐったパッケージ・ツアーにも良いものがある。ウィスラーの豪華なタウン・ホーム、メキシコやBC州沿岸のクルーズ・ツアー、バンクーバー・アイランドのホェール・フェスティバル、大自然に囲まれたロッジでの宿泊など、カナダのアウトドア・ツアー専門家が勧めるパッケージ・ツアーは、旅のプランを立てるうえでも大いに参考になる。(www.luxuryvacation.bc.ca) |
究極のスキー&スノー・ボードと言えばヘリ・スキー。そのヘリ・スキーの発祥地がカナディアン・ロッキーの代名詞とも言えるのがアルバータ州のバンフだ。 ヘリコプターで山頂まで一気に飛び、眼下に広がる世界を見下ろしながら深雪にシュプールを描くヘリスキーは、ゲレンデ・スキーとは全く別のスリルを味わえる。
バンフは標高1400メートルの高地にあり、周辺にはロッキーを代表するサンシャイン・ビレッジ、レイクルイーズ、マウント・ノーケイの3つのスキー場がある。この地域のスキーの醍醐味は、息きを呑むような壮大なロッキーの景色と最高の雪質だ、雪質はパウダー・スノーよりもさらに水分含有率が低く、アスピリン・スノー、またはシャンペン・パウダーとも呼ばれている。極度に乾燥した雪質なため、ころんでもスキー・ウェアが濡れることはなく、防水スプレーもまったく必要ない。また、晴天率もひじょうに高く気候も安定しているので濃霧もなく、スキー・シーズンを通じて快適なスキー日和(びより)がつづくことが多い。
サンシャイン・ビレッジサンシャイン・ビレッジは、バンフからシャトルバスで15分の距離で、ゲレンデ内に宿泊施設やレストラン、パブ、ラウンジなどのサービスがある。年間積雪量は9メートルを越える。シーズンは北米では最も長く、5月下旬までスキーを楽しめることで知られている。(www.skibanff.com) |
レイク・ルイーズバンフからシャトルバスで40分。フロント・サイド、バック・ボールズ、ラーチ・エリアと3つのエリアに分けられている。フロント・サイドは、白銀一色のロッキーの雄大な山々やビクトリア氷河の大パノラマの景色が楽しめる。コブの多いバック・ボールズは上級者向き。(www.skilouise.com) |
マウント・ノーケイマウント・ノーケイへはバンフから10分。一番規模が小さく、満天の冬の星空のもとでナイターが楽しめる。(www.banffnorquay.com) |