カナダに住む日本人なら誰でも一度は、日本のパンが恋しくなることがあるはず。今回伺った手作りパン教室の講師であるAYAさんもその一人。AYAさんは、一度日本に戻ってパン作りを学び、現在、その経験を生かして月に数回自宅でパン教室を開いている。カナダは小麦の栽培が盛んなため、パン作りに適した材料を手に入れることができるそうだ。これらの良質な材料を使って、日本で食べていたような、もちもち、ふわふわしたパンを作れると聞き、早速、この手作りパン教室に参加してみた。今回のメニューは、クリームパンとテーブルロール。その他、ここでは日本でおなじみの総菜パン、メロンパン、ベーグルなど様々な種類のパンを作ることができる

パン作りはまず、材料をよく捏ねることから始まる。パサパサしたパンは、捏ね足りないのが原因の一つと彼女は言う。こね具合で美味しいパンが出来るかどうかが決まるのだそうだ。この後、約４０分ほど生地を発酵させなければならないので、その間にカスタードクリームを作り、生地の成長を待つ。普段は、この合間を利用して簡単なお菓子（プリンなど）を作っているとのこと。

次に、この生地をそれぞれのパンの形に仕上げていく。ほんわか暖かくてもちもちしたパン生地を触っていると、まるで赤ちゃんのほっぺを触っているようで不思議と癒される。パンの形が仕上がったら、再びしばらく寝かせてパンの発酵を待ち、その後いよいよ焼き上げていく。

しばらくすると、オーブンからいい香りがたちこめ、次第に期待も高まってくる。オーブンから取り出したパンは、きれいなきつね色に焼きあがり、食べるのが惜しい程の良い出来だ。一口食べてみると、ほんのりラム酒の香りが口の中に広がり、日本人好みの甘さのカスタードクリームに大満足！初心者が作ったとは思えないほど、おいしく仕上がっていた。

このレッスンは、材料費込みで35ドル。素敵な空間で、心もお腹も満たされること間違いなし！