丹下 友紀子 趣味はスノーボード、人と話すこと。 初めてボランティアに挑戦
私は日本でボランティアというものをしたことがなかった。ボランティア精神のかけらもなく、「お金ももらえないのに、なぜ人のために自分の時間を割かなければいけないのか」とさえ思っていた。しかし、せっかくカナダに来たのだから、英語以外にも何か自分に変化が欲しいと思い、今までやったことのないことに挑戦しようとボランティアを始めた。また、立命館から100人もの学生がUBCの留学プログラムに参加しているので、自分から行動しなければ現地の人と接する機会なかったので、やれることは何でもやりたかった。
カナダでは、ボランティアの位置づけは日本よりしっかりとしていて、社会的にも認められている。あえていえば、お金のもらえないバイトという感じである。日本のボランティアのイメージは弱者を助けるという感じだが、カナダでのボランティアの職種は多様である。その中で、私はラジオ局を選びボランティアを始めた。少しでも現地の人と関わる時間を増やしカナダをもっと知りたかったからだ。また、日本でメディアについて学んでおり、マスコミに将来進みたいと考えているので、ラジオ局は私にとってうってつけで、カナダのマスコミ業界を見てみたかったのも理由の一つだ。
忘れていたものに気が付かされた
好奇心で始めたボランティアだったが、実際の仕事は思っていたものと全く異なっていた。英語を上手に話すことができないため、任せてもらえる仕事はごく限られていた。イベントの準備、後片付けなどの雑用で、日本のテレビ局のバイトとは全く違う。私が求めていたものと異なり、始めはすごく落胆した。重要な仕事ができないことで、「私は何の役にも立たないのではないか、逆に迷惑をかけているのではないか」と考えたり、自分の無力さに自信をなくしかけて、何度もやめようかと思った。しかし、同じボランティアの人や、同じようにマスコミ業界への就職を志している人と話すうちに、自分勝手な考えを情けなく思った。 「たとえどんなに単純なことでも、やり続けることに意味があるのではないか」 立命館・UBCジョイント
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