・キャリアアッププログラム体験インタビュー ・オハイオのボーリンググリーンから ・カリフォルニアの青い空 ・クロストーク

[特集] Career & Vocational Programs 海外では、卒業後に即就職につながるコースの人気が高い。ニーズの高い職場で即戦力になる人材が求められているからだ。受講者は、高校卒業後すぐに入学する人から、キャリア・アップやキャリア・チェンジで会社を辞めて学生に戻る人など色々。もちろん留学生にも大人気だ。 語学学校で英語力をアップして看護師学士号 コースに入学した松田全代（まつだまさよ）さん その留学成功の秘訣は？

松田　全代
（まつだまさよ）さん 　28歳
Milton College
Australian Catholic University (ACU)
左が松田さん

　大学入学前に半年間シドニーの語学学校で、大学入学条件にあるIELTS 5.5ポイント達成に向け勉強しました。このコースではライティング、リーディング、スピーキングを学び、IELTSに必要なスキルや注意事項などを事細かくアドバイスしてくれます。
定期的に行われた模擬試験は本番さながらで、評価もきちんともらえるため、自分のウィークポイントを把握でき、モチベーションを上げる要素になりました。
このコースはIELTSテストの準備だけに終わらず、大学に入ってからとても役立ちました。特にライティングを学んでいなければ、大学での課題提出の苦労は倍になっていたことでしょう。

無事大学入学を果たし資格取得プログラムを受講

　語学学校を経て無事ACUに入学、 アドバンスディプロマ･ナーシング（看護師資格取得プログラム）コースに入りました。看護学士号の準備コースのようなもので、看護技術、臨床で必要なコミュニケーション技術、医療専門用語、アカデミック英語、オーストラリアの文化や社会、法律について勉強しました。クラスメイトのほとんどがアジア人で日本人も多く、どこか語学学校の延長のような感じも受けました。しかし授業内容は語学学校よりもはるかに難しく、英語に苦しんだのは言うまでもありません。課題のエッセーは語学学校よりも遥かに多く、またプレゼンテーションではパワーポイントを利用するなど初めてのことばかりで混乱することも多かったです。
看護の授業では、日本とオーストラリアの看護の違いに触れることができました。様々な国から集まったクラスメイトから、それぞれの国の看護について聞くチャンスも多く、その違いを知ることはとても興味深いものでした。クラス全員が英語を学んでいるということもあってか、協調性があり、アットホームな雰囲気の中で１年間勉強ができました。

学士号取得コースに入学
卒業後はシドニーで就職予定

　その後、看護師学士号コースに移り、留学生もネィティブスピーカーも関係なくクラス編成がされるようになって、クラスの雰囲気は前年とはがらりと変わりました。日本人どころかアジア人も数人しかいないクラスになり最初は不安でしたが、フレンドリーなクラスメイトも多くすぐに慣れました。
授業内容は、看護研究、医学看護、外科看護、メンタルヘルス看護、看護学・看護技術、臨床実習などで、リサーチの授業ではインターネットを使いオンライン上でグループ討論を行なったり、研究論文を深く分析し考えることが求められました。こうした授業も初めてのことで難しかったですが、今までただなんとなく読んでいた研究論文を違う視点から見ることができて、より興味が深まりました。
また臨床実習では日本とは違って提出物は少ないですが、学生とはいえ一スタッフと見なされ、看護師としてのプロフェッショナルな技術・判断力が求められました。数名の患者を受け持ち看護を積極的に提供し、投薬（注射、内服薬など）、カルテの記入、スタッフへの申し送り、医師への報告などを一般スタッフ同様に行いました。責任は重いですが、大きなやりがいと達成感のある実習でした。

　卒業後はシドニー内の病院に就職し、新人ナースのための教育プログラムに参加する予定です。もちろん不安はありますが、英語環境の中で、また日本とは全然違う医療システムの中で自分がどれだけできるのか、これから何が得られるのか、今から楽しみです。将来は助産師の勉強もしたいと考えています。

山崎　由記子
（やまさきゆきこ）さん　24歳
Vancouver Premier College of Hotel Management
右が山崎さん

　日本の大学を卒業後カナダに留学し、バンクーバープレミアカレッジのホテルマネージメントのディプロマコース（16ヵ月）に在籍中です。
このコースは、ハウスキーピング、フード＆べバレージ、セールス＆マーケティング、フロントオフィスなど、ホテル経営に関することをAH & LA（アメリカンホテル＆ロッジングアソシエーション）の教科書を基に勉強します。最後にAH&LAの公式のテストを受験し、規定の点数以上を取ればAH&LAのサティフィケートを取得でき、コース修了時には学校とAH&LAからディプロマが発行されます。ディプロマコースでは200時間のホテル実習も課されています。卒業後は日本での就職を希望しています。

　様々な国から来たクラスメイトに出会えたことや、異なる文化をもつ人達と交流ができたことはとても良い経験になったと思います。日本にいた時には経験できなかったことや見えなかったことに気付くことができたことが、これからの自分にとって大きな意味をもつと思っています。

嶋岡　琴美
（しまおかことみ）さん　22歳
St. James International College
右手前が島崎さん

　トロントにあるセント・ジェームス・インターナショナル・カレッジで、6ヵ月のホスピタリティーマネージメントコースを受講しています。修了後にはAH & LA（アメリカンホテル＆ロッジングアソシエーション）からサティフィケートが発行されます。ビジネスイングリッシュのクラスも含まれ、プログラム修了後のインターンシップに備え、面接練習、履歴書の書き方なども学べます。英語力はそれほど高く無くても入学できますが、授業を理解できるだけのリスニング力、専門書を読みこなすリーディング力が必要です。毎日の予習・復習はとても大変ですが、好きなことを勉強している充実感と、もっと知りたいという好奇心で頑張ることができます。

　あるクラスでは、実際にホテルで起こった問題を取り上げ、自分がマネージャーだったらと想定し、対処法をクラス全員で話し合いました。私は将来、ホテル業界で働きたいと思っているので、このような教科書からだけでは学べない授業、実践的な知識や経験から生徒のモチベーションを高めるよう指導してくださる先生にも大変満足しています。

　専門分野を、しかも英語で学ぶのは、並大抵なことではありません。しかし、「私はこれが学びたい」と決めている方には、短期間で効率的に学べる専門学校をお薦めします。きっと、なりたい自分に近づけるはずですよ。

　最初に、ロンドンのアーリング･ハマースミス＆ウエストロンドンカレッジに通いました。このカレッジは、イギリスで最も規模の大きな公立総合カレッジで、地元の学生や留学生がキャリアを求めて学習しています。
このカレッジを経て、現在はキングストン大学でビジネスの学位コースに在籍中です。努力したかいがあり、政府の特別防衛庁賞を受賞しました。 賞を授与されたことは、とても驚きましたが誇りに思いました。サポートと、常に元気づけてくれた両親に感謝したいです。担当の先生はとても良い先生で、コース期間中つねに、私をサポートし、モチベーションを高めてくれました。学校の設備もとてもすばらしいものですが、成功していくのに必要なのは、個人個人のがんばりだと思います。
将来は貿易関係で就職を希望していて、世界を舞台に活躍できたらいいなと願っています。