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9月に始まった第一学期が昨年12月に終わり、期末試験も終わった。
第一学期は、学業が思うようにいかずに散々苦労した。また、生活面でも苦労が多かった。このため、学期のまとめである期末試験を受けるにあたり、かなりのプレッシャーがあったのだが、試験の結果は満足できるものだった。一番心配していた人類生物学も、思っていたより良い成績でパスした。最も成績が良かったのは数学だ。テストの時に風邪にかかっていたうえに、かなり情緒不安定だったので、どうなるかと思っていたが、予想に反してA(90%以上95%未満)を取ったので大満足だった。新しい一年を迎えるにあたり気分も一新して頑張ろうと、私は3週間ほど日本に帰国した。日本では、おいしいと評判のお寿司屋さんに行き、自分一人でお祝いした。

さて今回は、私が通学する学校について書いてみようと思う。
カモーソン・カレッジは小規模な学校で、4500人の生徒が受講するキャンパスと3300人の生徒が受講するキャンパスを備えている。
私が所属するキャンパスの校舎は全部で7つ。そのなかには、事務を行う部署や図書館も含まれている。
学期は9月から12月までの秋セメスター、1月から4月までの冬セメスター、5月から6月までの春セメスター、8月の夏セメスターと4学期あり、秋と冬の学期は生徒が多いが、春と夏の学期の講義は集中講座に限られるため、生徒はぐっと少なくなる。
この時期、大半の生徒は、バケーションを楽しんでいたり、生活費と学費を稼ぐために都心部に行ってしまう。5月から8月にかけては、留学生がせっせと授業を受けていて、とてもこじんまりしたカレッジになる。

クラスは、小規模なものから大規模のものまでいろいろとある。
小規模なクラスは、10人から30人程度。大規模なクラスは100人程度で、大学のように200人から300人が集まるようなクラスはない。これが、カレッジの良い点の一つだ。大学と比べ、教授と話す機会をつくることも容易。また、大半のクラスは、女生徒が多い。なんとなく女子大に来た気分である。私が今学期取ったコースは、30人から50人の中規模クラスだけなので、友達も出来やすいに違いない。けれども、今までのように英語の劣等感を感じていては、会話が始まらないだろう。第二学期からは劣等感を振り払って、もう少し積極的に友達作りに励もうと思っている。

授業のスタイルは、大半が、先生のレクチャーを聞いて、それをノートに取る形式で、この点は日本と同じだ。しかし、日本とは違い、カナダではレクチャーの途中でも生徒が質問するのが当たり前で、質問しないのが恥ずかしいくらいである。積極的にクラスに参加することは、教授に良い印象を与えることにもなるので、成績にも影響する。意欲的な生徒は好ましいということである。だから、カナダのカレッジでは、日本のように黙ってノートをとっているだけでは、評価されることはない。

新しい学期が始まったので、クラスについても少し触れておこう。
今学期、私は、心理学(子供の発育につれての心の成長)、数学、中国語、人類生物、学哲学の5つのコースを取った。人類生物学は女性に焦点を当てながらも、フェミニズム的な内容ではなく、女性の基本的な性質や、役割などを学ぶものらしい。心理学では、複数の子供たちが同じ環境のなかで、心身ともにどのように成長していくのかを学ぶ。数学は、高校三年レベル(日本の高校一年から二年の間)。中国語は、初級と中級の中間程度の内容。哲学は、自分にとってまったく未知の分野なのでまだ詳しくは分からない。初回のクラスでは、小さいグループに分かれ、先生が出した質問について議論した。質問の内容は、「自分とは何か?」、「神様はいるのか?」、「現実とは何か?」などだった。楽しそうではあるが、普段あまり考えないことを突き詰めて考えなければいけないため、ちょっと難儀な気がしている。

前学期は、一緒に暮らしていたボーイフレンドとの間がうまくいかずに悩んだが、今は、私が新しい家に一人で落ち着き、お互いそれぞれの道を歩むことになった。 これからは、自分の力で、がんばっていかなければいけない。もうカナダに二年も住んでいるのだし、自分の英語力も、信じないといけないと思う今日この頃である。