特集−一面記事
  英語はだれでもうまくなる! 愛知万博でカナダ留学フェア 夏だから遊ぶ!

英会話は、教科書や「HOW TO」マニュアルを繰り返し読んでも身にはつかない。
運転やコンピューター・ソフトの使い方を覚えるのと同じで、自分で試してみて初めて体と頭で習得するものだ。まずは、より自然に英語を話す環境を選ぶことから始めよう。また、習う内容が楽しければ楽しいほど助けになることは言うまでもない。習った英語が少しずつ身につくようになると、自信もついて、さらに高いレベルに挑戦することも自然に行える。
カナダの語学学校は一般的に堅苦しさがなく、生徒と先生がリラックスして"会話"できるようになっている。このため、どのようなコースを取っても楽しく勉強できるのだが、慣れていないとこうした環境を生かしきれないことも多い。そこで、おすすめしたいのが、レジャーに焦点を当てた英語コースだ。楽しむことを目的にしたコースでごく自然に英語に触れれば、時間を追って見違えるように英語が上達するはずだ。

ESL+ガーデン・ツアー
バンクーバー市内と周辺は植物が豊富で自然が美しく、色とりどりの花を鑑賞するガーデン・ツアーは観光旅行の定番になっている。こんなツアーを楽しみながら英会話も一緒に学べるのが、バンクーバーの語学学校、ザ・カナディアン・カレッジ・オブ・イングリッシュ・ランゲージ(Canadian College of English Language: www.canada-english.com)が行う1週間の「ESL+ガーデン・ツアー」だ。午前中は教室で庭園や植物に関係した単語を学び、午後は毎日ガーデン・ツアーへ出かける。ツアーと呼ばれるように、参加費には空港出迎えからホームステイ、各行き先での入場料、交通費(日本からの航空費は除く)までが含まれている。毎週月曜日から始まる1週間のコースであるため、休みがとりにくい忙しい人や、他の留学プログラムと並行して受講したい人にもお勧めのプログラムで、グループで参加することもできる。

スケジュール例
日曜日:バンクーバー到着。ホームステイ先またはホテルへ移動。
月曜日:スタンレー・パーク
火曜日:クイーン・エリザベス・パーク
水曜日:ノースショア・ガーデン・ツアー
木曜日:バンデューゼン・ガーデン
金曜日:ブリティッシュ・コロンビア大学新渡戸記念庭園
土曜日:ビクトリア・ブッチャード・ガーデン(全日)
日曜日:帰国

料理・フラワーアレンジメント・手芸+ESL
トロントの語学学校、スプリングヒルズ・インターナショナル・エデュケーショングループ(Springhills International Education Group: www.springhillsgroup.com)では、2名以上のグループを対象に、世界各国の料理教室、ワイン作り、健康食品クッキング、ガーデニング、クリスマス・ツリー作り、陶器の絵付け、アロマテラピー、石鹸作り、ギター・レッスン、フラメンコなど、余暇を楽しむコースを幅広く行っている。参加者の希望に沿ってプランを作ってくれるので、語学研修というよりも趣味・娯楽ツアーに参加する感覚で申し込みできる。

ティーン向けESL+プログラム
オンタリオ州トロントのヨーク・カレッジ・オブ・インダストリー・アンド・テクノロジー(York College of Industry & Technology: www.ycit.on.ca)では、13歳から19歳までを対象に、4週間の「夏期ESL+マルチメディア・プログラム」「ESL+ウエブデザイン・クラス」「ESL+スポーツプログラム」などを行っている。
どのプログラムも、午前中3時間の英語クラスを行い、午後はそれぞれの選択分野を習うもので、5年前に開講して以来、人気の高いプログラムになっている。夜間や週末は当校が企画する観光旅行(ナイアガラの滝、ワンダーランド、オンタリオ湖のクルーズ)があり、オプションでニューヨーク、モントリオール、ケベック・シティ、アルゴンキン・パークへのツアーもある。また、スポーツは、テニス、ゴルフ、乗馬、野球などを、カナダの大自然のなかで存分に楽しめる。

スポーツが主体のESL
本格的にスポーツ技術習得を修得しながら英語も学びたい人なら、北米ナンバーワンのリゾート地として世界にも名高いウィスラーの、カナディアン・スポーツ・ビジネス・アカデミー (Canadian Sports Business Academy: www.csbawhistler.com)に注目したい。
テニス、ゴルフ、スキー、スノーボードなどの技術を向上させながら語学も向上させ、世界のスポーツ業界で活躍する人材を育成する、ユニークな専門学校だ。日本からの参加者も多く、初心者から技術向上を目指す中級者、指導員資格取得を目指す上級者まで、それぞれのレベルに合わせて参加できるプログラムだ。カナダ人メンバーとの交流を楽しんだり、週末はバンクーバー周辺のゴルフ場で行われるアマチュア・ゴルフトーナメントに出場するチャンスもあるので、楽しく国際感覚を養うことができる。
アウトドア・プログラムでは、ウィスラーの恵まれた環境のなかで、ハイキングやロック・クライミング、カヤック、カヌー、乗馬、釣りなどの技術を習得できる他、アウトドア業界で必須とされるファースト・エイド(応急処置)の知識やコンピューターの技術を身につけることもできる。また、障害者指導員になるためのプログラムもある。

13歳から17歳が対象のカナダ東海岸のキャンプ+ESL
大西洋に面したノバスコシア州のイーストコースト・スクール・オブ・ランゲージズ(East Coast School of Languages: www.ecslhalifax.com)では、夏休みを利用して、コンファレンスセンターのセミプライベートルームに宿泊しながら週15時間のESLを受講し、同時に数々のアクティビティを楽しむという、「イーストコースト・ユースキャンプ」を行っている。対象は中学生から高校生までで、アクティビティには、ホェールウォッチング、ビーチピクニック、野球、サッカー、シーカヤック、博物館ツアー、地元のフェスティバル参加などがある。ノバスコシア州には、カナダを開拓したイギリス人の子孫たちが今も多く住み、漁村が点在するのどかな風景が広がっている。素朴な環境のなかでの宿泊体験は、都会での滞在とは一味違った体験となるだろう。

パートタイム語学留学でスケジュールを自己設計
語学留学とレジャーを併せた留学がしたいが、型にはまらず自由に生活を楽しみたい場合は、午前中だけ通学するパートタイム留学が良いだろう。大半の語学学校がパートタイム・プログラムを行っている。カナダには町の区域ごとにコミュニティー・センターと呼ばれる公共施設があり、プール、フィットネス、スケート場などのスポーツ施設をもっているほか、幅広い種類のスポーツ教室、レジャー教室、教育プログラムなどをひじょうに安い参加費用で行っている。コミュニティー・センターは旅行者にも開放されており、1週間から参加できるプログラムがあるので、自分のスケジュールに合わせて留学プランを設計してはどうだろう。